キャラクターの「ふくちゃん」
社会福祉専攻は、その名の通り、「社会福祉」を学びます。
しかし、「社会福祉」はとっても深い言葉で、それが何かを簡単に説明することができません。
そこで、社会福祉専攻の教職員それぞれが「社会福祉」とは何かを表現してみました。
それぞれの教職員が表現した文章を読み、「社会福祉」が何かが少しでも伝われば嬉しいです。
青字をクリックすると、そこに関連した他のブログを読むことができます。
教員①
小学生の時、「病気や怪我で苦しんでいる人を助けたい」と看護師を目指していました。
中学生の時、「これまで出会った素晴らしい恩師のようになりたい」と教師を目指していました。
高校生の時、「人が幸せになるよう人生を応援する仕事が社会福祉なんだ」と知り、福祉を学ぶことを決めました。
大学生の時、「私はこの社会のことを何にも知らなかった。困っている人や苦しんでいる人を応援し、一緒に幸せになるためには、熱意だけでは足りなくて、しっかりとした知識を学び経験を積むことが必要なんだ」ということを理解しました。
「相談援助の基盤と専門職」
「相談援助実習指導Ⅰ」
「社会福祉」とは、「みんな(社会)が幸せ(福祉)になるための取り組み」という意味です。
「みんな」とは、自分や自分の周りの大切な人、さらにこの社会で共に生きている様々な人たちのことです。
「幸せ」とは、夢や希望を持って生きていて良かった、明日はもっといい日になりますようにと願うことから始まります。
「幸せ」のカタチ
「そんなこと自分で出来るから助けは無用」という人も、突然の自然災害で生活が一変することや、今まで順調だったのに、一つのつまづきから孤独感を持つこともなど、「自分だけではどうにもならない状況」は、誰でもそうなる可能性があります。
つまり、社会福祉は現在困っている人も、これから困ることがあるかもしれない人も含めた「みんな」にとって必要な学びであり取り組みなのです。
みんなが幸せになるための社会の仕組みとは何か、人として心が通う支え合いに必要なものは何か。
社会福祉の学びは広くて深いものです。
実習でしか学べない地域福祉
一人で闘っても勝てない
コロナ禍の暮らしを支えるソーシャルワーカー
石井先生の本棚
そして学ぶ方法も授業で理論を学ぶ、現場で実践(実行力)を学ぶなど広くて深いものです。
実習
そしてなにより、自分の心や生き方に向き合い、自分の人間力を高める学びになります。
介護や保育など直接手を差し伸べるだけでなく、話を聞いて一緒に困りごとを解決する相談援助など、あなたに合った社会福祉を私たちと共に見つけていきませんか。
教員②
社会福祉とは? ―子ども家庭福祉との関連―
児童は、人として尊ばれる。
児童は、社会の一員として重んぜられる。
児童は、よい環境の中で育てられる。
これは、1951年5月5日にすべての児童の幸福をはかるため制定された「児童憲章」の一文です。
それまで子どもは、大人と同じように働いたり、戦争で酷い目にあったりしてきました。
これは、その反省から、子どもたちに対し、大人がした約束だと思うのです。
「福祉」は、“しあわせ”という意味を持つ言葉です。
「社会」は、人と人のつながりでできています。
社会福祉は、人と人とのつながりあい、かかわりの中で、もしも困っている子どもがいれば、大人はそれに気づき、しあわせな状態を紡ぎだしていかなくてはいけません。
これまで、子どものしあわせを守ろうと、いろいろな法律や制度ができてきましたし、子どもを理解して、応援しようという地域の人たちも増えてきたと思います。
それでは、いまの子どもたちは皆、しあわせに暮らすことができているのでしょうか。
否、残念ながら、そうではありません。
たとえば、
〇子ども虐待の相談件数は増え続けています。
〇6人に1人の子どもが相対的貧困の中で暮らしているといわれています。
〇中学生の17人に1人は、家庭内でケア役割を担うヤングケアラーだといわれています。
(ケアは悪いことではありませんが、負荷が大きくなると、子どもの暮らしに影響が出てしまいます)
日本には、このような現実が起きています。
里親さんから、お話を伺いました!
児童養護施設に勤める本学先輩にお話を聞きました!
市役所の「子ども家庭相談室」へ見学に行ってきました!
学習支援ボランティアをご存知ですが?
国連「子どもの権利条約」では、子ども大人と同様ひとりの人間としての人権を認め、成長の過程で特別な保護や配慮が必要な子どもならではの権利も定めています。
この条約では、大きく分けて、次の4つの権利を守るよう「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」です。
子どもの権利が守られていない状況は、ほうっておけないことです。
なんとかしなければなりませんね。
子どものもつ、当たり前の権利や尊厳を守っていく、それは社会の側に、今も求められています。
社会福祉専攻からのメッセージシリーズVol.2【「児童福祉司になりたい」と思った】
「そらいろプロジェクト京都」からの発信~発達障害児へのスマイルカットを全国に~
困っている子どもがいたら、すぐに手を差し伸べられることも大切な「社会福祉」ですし、子どもがしあわせで暮らせる状態、それを実現できる社会にしていくことも「社会福祉」です。
福祉専門職だけでなく、大人みんなで取り組んでいくこと、それも「社会福祉」です。
大人が子どもたちにした約束、いつか果たせるように、努力し続けていくことが大切だと思います。
社会福祉専攻からのメッセージシリーズVol.1【子どもたちのためにできること】
教員③
社会福祉とは、全ての人々の健康と幸せを支える仕事です。
生きていて幸せであると、誰もが感じることができるよう社会や人々に働きかけます。
人間の心を理解する心理学、体の仕組みを理解するための医学・生理学、社会の構造や背景、集団で働く力動を理解する社会学の視点を持ち、それらを総合して、人間を、その人全体でとらえるのが社会福祉の視点です。
「保健医療」
「医療福祉連携論」
「現代社会と福祉」
実際の人や社会に対する実践や社会福祉制度を用いた関わりを含めて社会福祉です。
その目的に沿って、活動することをソーシャルワークといっています。
教員④
社会福祉とは、国民が健康で幸せな生活を営めるように、生活問題を解決するための取組みです。
社会福祉では「個人」を「社会の一員」と位置づけます。
「個人」が健康で幸せな生活を営めるようにするには、その「個人」を取り巻く、家族、地域、政策などの環境にも着目し、「個人」と「環境」の接点に介入することが必要と考えます。
私たち全国民が「個人」であり「環境」でもあります。
ですので、自分自身の健康と幸せを目指しつつ、他者の健康や幸せを達成するためにできることを考えることが求められます。
このような「個人」と「環境」の関係がうまくいっていない時、その接点への介入をソーシャルワークといいます。
浜内彩乃
教員⑤
社会福祉とは何か、漢字から少し考えると、福祉の左側であるしめす偏は「示」であり、「神に捧げるもの」を指します。
「福」という字は神様から与えられるものという意味です。
福祉の「祉」は福としかつながっていないとても珍しい漢字で「神をそこにとどめる」ことを意味します。
つまり「福祉」は「神から与えられた幸せをそこにとどめる」ものという意味になります。
つまり社会福祉は社会全体が幸せであり続けることを指しています。
「幸せ」は誰が何をもって幸せと考えるのかで違いますが、それぞれの幸せが集まってそこにあり続けることが「社会福祉」と言えるのだと思います。
話は変わりますが、「ヘルパー・セラピーの原則」というものがあるのをご存知でしょうか。
「誰かを助けることは実は自分自身を一番助けることになる」というものです。
この原則を一人ひとりが実践することが「幸せをそこにとどめていくこと」につながると考えています。
社会福祉は他人のためのものではなく自分自身のためにも大切にしてほしいものだと考えています。
ストレングスモデル~「できないこと」より「できること」に着目~
村上貴栄
実習助手
【授業紹介】高齢者福祉施設でのボランティア活動についてお話を聴きました!
「基礎演習Ⅱ 施設見学へ」
実習指導Ⅰがスタートしました!#1
『実習指導Ⅰ』ゲストスピーカーのお話紹介1
倉﨑彩乃
いかがでしたか?
少しでも「社会福祉」が何かをつかんでいただけたでしょうか。
少しでも興味を持たれた方は、ぜひ他のブログをお読みいただいたり、オープンキャンパスにご参加下さい。
動画でも在校生がわかりやすく社会福祉について解説してくれています。
https://youtu.be/F9XVZW8lIDo
社会福祉に関係する様々なブログは
https://www.koka.ac.jp/welfare/news/newscat/whats/
からご覧ください。
社会福祉を学んだ卒業生がどういった活躍をしているかは
卒業生の活躍
をご覧ください。
オープンキャンパスにお越しいただき
社会福祉専攻の専攻説明やミニ講義を受けていただくと、よりイメージがわきやすくなります!
https://www.koka.ac.jp/welfare/news/4072/
☆彡社会福祉専攻のHPはこちら
https://www.koka.ac.jp/welfare/
ぜひぜひTwitterフォローをお願いします!!
Twitterアカウント
@shyakaihukushi