2019.07.22

京都光華女子大学大学院心理学研究科の特色その2―研究指導について―

特色その1の「親子教室」は子育て支援として地域貢献にも役立っている一方で、大学院の内部実習の一つとして重要な役目を持っています。1年生の間に、「ひかりっこ」と「こもれび」をそれぞれ実習として体験します。

 大学院の学びの中で、実習とともに重要なものとして、修士論文作成があります。修理論文作成というと、一般的には1年生の初めに選択したゼミの教員が指導教員となり、ゼミの中で修士論文を執筆するというのをイメージされると思います。

 本学はこのような一般的に行われているゼミ制は取らず、複数の修論指導担当教員が全員で行う集団指導体制を取っています。そのため、複数の教員から指導を受けることができます。それによって教員一人の見方に偏らずに、多面的に現象を理解していく姿勢を養うことができます。

 実際の指導は現在のところ3つの形式をとります。複数教員と院生全員による全体指導、2つのグループに分けて行うグループ指導、そして教員と院生が1対1で行う個別指導があります。

 1年生に入学してしばらくはすべての教員のさまざまな形式の指導を体験した後、前期の終わりごろに指導教官の希望調査をとり、主・副の指導教員を決定します。それ以後その教員中心に指導を受けますが、グループ指導、全体指導の中で他の先生の指導も受けながら、修士論文を作成していきます。

 

                                      千野 美和子 (2019年7月22日)