2020.01.10

幼児のコミュニケーションの発達

幼児は園生活において、砂遊びやごっこ遊びなど仲間と一緒に活動する場面ではお互いの意見を調整していく必要があります。年齢が上がるにつれて、自他の意図調整のために、自分の意見のみではなく他者の意見をも考慮にいれたより積極的な交渉ができるようになっていきます。

子ども同士が2人で遊ぶときにもお互いの意見を調整することは容易なことではありません。3人になればなおさらです。

大人であっても三者関係を築き、維持することは難しいものです。二者関係と三者関係の違いは、量的な違いのみでなく、関係の質的違いが生じるとされています。

幼児にとって三者以上の関係を築くことは仲間関係の基盤として重要な意味をもつことになります。幼児が二者関係をこえて、三者関係を築く上でどのような力が必要になるのかに関心をもち、三者間コミュニケーションを円滑にするための要因について検討しています。

                                           礪波朋子(2020年1月10日)