2025.07.02
京都と世界の食文化を調理実習を通して学ぶことができました。
健康科学部 健康栄養学科 健康スポーツ栄養専攻3年生10名を対象とした正課科目「食文化研修(指導教員:原 正美 教授)」において、6月5日(木)に、京都の老舗料亭「嵐山 熊彦」の料理長 栗栖基氏を、6月12日(木)には、「Cantina Arco(カンティーナ・アルコ)」のオーナーシェフ・清水美絵氏をお招きし、特別調理実習を実施いたしました。
栗栖基氏からは、四季の食材を用いた繊細な味わいや、美しい盛り付けなど京料理の真髄をご指導いただきました。学生たちはだしの取り方から始まり、鯵南蛮漬け、ほうれん草の白和え、生姜御飯の調理を通して、実践的に日本の食文化や京料理の奥深さを学び、調理技術の向上を実感していました。




清水美絵氏からは「母の手料理」と称されるイタリア家庭料理の温かさや、地域ごとに異なる多様な食文化を紹介して頂きました。南イタリア料理の豚肉のイルヴォルティーニレモンと香草風味、たことじゃがいものマリネ、ブロッコリーのオレキエッテの調理を通して、味や技術だけではなく「家族への思いやりの心」に気づく機会となりました。デザートのティラミスには歓声があがり、イタリア料理の魅力にも深く触れることができました。




通常の調理実習とは異なり、プロフェッショナルな方々から、料理の歴史的背景や文化的価値を説明されながら実習することで、学生たちは食をめぐる多様な視点を身につけ、教科書では得られない貴重な経験をすることができました。
食物栄養を学ぶ学生たちは、今回の食文化を学ぶ特別授業通して、毎日食べる食事には味や技術、栄養素、おいしさ以外にも「思いやりのこころ」も食の大切な要素であると、改めて感じた様子でした。



