高大連携事業報告:京都府立東稜高等学校との「環境に関する特別授業」実施
10月15日(水)に京都府立東稜高等学校との高大連携事業の一環として、同校2年生40名が本学キャンパスに来校して「環境に関する特別授業」を実施いたしました。
本事業は、東稜高等学校の「ヒューマンリサーチシリーズ環境教育に関する学習」の一環として行われ、両校の教育交流・連携を深めるとともに、生徒たちの環境問題、災害、エネルギー問題に対する意識向上を目的としています。
前半:環境に関する授業「環境と防災~持続可能な暮らしのヒント~」
本学 キャリア形成学部長 高野 拓樹 教授が講師を務め、「環境と防災~持続可能な暮らしのヒント~」のテーマで環境問題と防災に関する授業を行いました。
授業ではクリッカーというリアルタイムかつ匿名性を担保したまま理解度を図るシステムを用いて、地球温暖化の現状や、ごみ減量・リサイクルの取組、京都市の環境政策、再生可能エネルギーの課題などを学び、持続可能な社会のために一人ひとりができる行動について考えました。高校生が実際のデータに基づき、社会課題と向き合う機会となりました。
後半:エネルギーに関する授業「日本のエネルギー事情とこれから」
大阪科学技術センター(OSTEC)から増山 隆仁様を特別講師としてお招きし、エネルギー問題に関する講義を実施しました。エネルギー資源の現状や課題、再生可能エネルギーや水素・燃料電池の可能性について実験を行いながら、万博での技術実証も紹介し最新の情報にも触れて解説されました。高校生たちはエネルギーの安定供給と環境保全の両立に向けた多角的な視点を学びました。
授業後には、高校生から「環境問題は、自分の心がけの部分も意外と大きいことなのだと授業をとおして感じた。」「レジ袋やペットボトルなどできるかぎり使用せずにすむように前もって準備をしておくことを意識したい。」といった感想が寄せられ、日常生活の中で自分にできる行動を見直すきっかけとなった様子がうかがえました。
本学は、これらの取り組みを通して、高校生がより主体的に環境問題に関心を持ち、将来の進路選択に繋がるような、より効果的な高大連携プログラムの開発を目指します。また、東稜高等学校をはじめとする地域社会との連携を強化し、次世代を担う人材育成に貢献できるよう、引き続き尽力してまいります。



