京都ハンナリーズユースチームの選手・保護者を対象に学生による競技力向上を目的とした栄養教育イベントを実施しました。
本学管理栄養士専攻4年生7名が成長期の京都ハンナリーズユースチームの選手と保護者に対して、夏バテ予防をテーマとした食事作りイベントを実施しました。
学生が成長期のアスリートに対してどのような食事をとってもらいたいかを検討する中で、この暑い時期だからこそ「夏バテ対策をしっかりしてほしい」と考え夏バテ対策メニューを考案しました。
夏バテによる食欲不振により練習後の補食や十分な食事を摂ることができないと疲労蓄積の他、筋肉の修復が十分にできなくなります。その結果、翌日の練習に十分に取り組めないだけでなく、十分な発育が望めなくなることもあります。


今回の調理実習で紹介したレシピは、香味野菜や酸味のあるものを多く使用した、『そうめんのつけダレ』と『レモンねぎ塩チキン』とし、選手と一緒に楽しく調理しました。一緒に調理したのは、選手一人ひとりがアスリートに求められる食事を自ら用意できる力を養うことと、日頃の保護者の方の支援に対する気付きを持ってもらうことを目的に企画しました。
喫食中、水分補給や睡眠・食事の重要性・摂取のタイミングについて講座を行い、選手や保護者は真剣に話を聞いていました。


終了後、選手たちは作ることは楽しかったが、栄養を考えながら調理することが想像以上に大変だということを知り、日ごろ食事を作ってくれている保護者に感謝の言葉を口にしていました。また、保護者の方々も、ケガ等を防ぐためにどういったことに気をつけてメニューを考えたらよいか教員や学生に質問されていました。
参加された方が食事を通して、年齢を問わず協力している姿や、誰かに対して思いやりの心をもって調理を楽しそうにする姿を見た学生たちは、達成感を味わうことができ、この経験を社会で実践していこうと新たな決意をしていました。
最後に担当教員の小島菜実絵准教授より選手に対して実施していた食事調査の結果が報告され、目標とするエネルギー量に対して、全体的に十分な食事量が摂取できていないこと、血液検査結果においてフェリチン値の回復が見られない選手はなおさらのこと、エネルギーを十分に摂らなくてはならないいけないことお伝えし、イベントが終了いたしました。
