看護福祉リハビリテーション学部および健康科学部の学生を対象とした多職種連携講義を実施しました
京都光華女子大学では、医療・福祉分野で活躍する専門職養成において、多職種連携教育を重要な柱として位置づけています。この一環として開講している「専門職の連携(応用)」は、看護学科、言語聴覚専攻、管理栄養士専攻、健康スポーツ栄養専攻、心理学科、の学生が受講しており、8月8日(金)には各学科・専攻の学生が集まり、集中講義を行いました。
本講義は、臨床現場での見学実習を前提とし、多職種が協働して取り組む事例検討を通して、学生が自らの専門性を活用した支援のあり方を考察することを目的としています。午前中には、臨床現場で活躍している卒業生2名および言語聴覚専攻 上田敬太教授による講話・講義を通じて、多職種連携の実際と、それぞれの専門職が果たすべき役割について理解を深めました。

午後の事例検討では、学生は学科・専攻を横断した3つのグループに分かれ、提供された事例に基づき、それぞれの専門的知見を活かした支援策を検討しました。グループワークでは、活発な意見交換が行われ、異なる専門領域の視点を取り込むことで、より包括的かつ質の高い支援策の立案を目指しました。


その後は、各グループが検討結果を発表し、教員からの講評を受けました。学生からは、「他の学科の意見を聞くことで、自身の専門分野における視野が広がった」「多職種連携におけるコミュニケーションの重要性を認識した」といった声が聞かれました。


本講義・グループワークに連動して、受講生は各自が選定した医療機関や福祉施設等において、多職種連携の実践状況を視察する機会が設けられています。看護師・管理栄養士・言語聴覚士等の専門職が協働する様子を実地で見学することで、将来的な多職種連携のあり方を考察する端緒となることを期待しています。
本学では、今後も実践的な教育を通して、社会のニーズに応えることのできる専門職の育成に努めてまいります。