「禅とモード」多様性が作り出す新しい文化と共創の未来

本学は、京都府令和7年度「京都未来人材育成プロジェクト事業」に採択された取組の一環として、2026年2月20日(金)、臨済宗妙心寺派 妙心寺 塔頭 長慶院にてイベント「禅とモード 多様性が作り出す新しい文化と共創の未来」を開催しました。真宗大谷派の大学である本学が、同じ仏教に根ざすご縁のもと宗派を超えて連携し、歴史ある寺院空間を舞台に、着物文化のこれからや衣類廃棄といった地域課題に学生主体で向き合う一日となりました。

厳かな寺院空間で披露された「着物アップサイクルファッションショー」

18時からは、役割を果たした着物やドレス衣装をリメイクし、アップサイクルした作品を披露するファッションショーを開催しました。ショーは長慶院の小坂 興道 住職による焼香から始まり学生がモデルとして登場しました。会場がお寺であることも相まって、終始厳かな空気に包まれ、伝統の重みと現代の表現が静かに響き合う時間となりました。



また、ファッションショーの背景は、本学キャリア形成学科の呉 鴻 准教授宮原 佑貴子 准教授の合作による映像と繊維廃材を融合した空間演出が施され、寺院空間ならではの静謐さの中に、作品世界を引き立てる舞台が丁寧に設えられました。

作品の披露後には、それぞれの制作者が制作意図や工夫した点をコメントとして発表。役目を終えた着物やドレス衣装に新たな価値を与え、「着物文化を取り入れた新しいスタイル」へと昇華させる学生たちの挑戦が、来場者に強い印象を残しました。



トークセッション「立場の違いが生み出す価値とは何か」

19時からは、本学キャリア形成学科 宮原佑貴子准教授をファシリテーターに迎え、トークセッションを開催しました。多様な立場の登壇者が一堂に会し、「立場の違いが生み出す価値とは何か」をテーマに、ものづくりや共創、地域との関わりについて多角的に意見が交わされました。



【登壇者(敬称略)】

  • 坂本 遼香(本学ハナタバプロジェクト代表/キャリア形成学科4年)
  • 小坂 興道(臨済宗妙心寺派 妙心寺 塔頭 長慶院 住職)
  • 山本 貴紀(株式会社フラットエージェンシー)
  • 古賀 悠文(NPO法人加音 加音西京極作業所)
  • 水野 佑紀(京都の刺し子と刺繍の雑貨ブランド「ひとめひとめ」)

立場や専門性の違いがあるからこそ生まれる視点の広がり、協働することで実現できる価値、そして「丁寧なものづくり」を社会へ届ける意義が、具体的な実践とともに語られました。



学生主体の「ハナタバプロジェクト」がつなぐ共創

本イベントの主催は、本学キャリア形成学科の学生主体プロジェクト「ハナタバプロジェクト」です。「ものづくりを通して作り手と消費者をつなぐ」をコンセプトに、福祉施設や個人作家とともに、共創による丁寧なものづくりを発信しています。今回は、本学学生に加え他大学の学生や高校生も参画し、産・福・学・寺院が交わる共創の場づくりを進めました。

今回の取り組みは、着物のアップサイクルを入り口に、文化継承や環境、福祉、地域連携といった複数のテーマを横断しながら、新しい文化と学びのかたちを提示する機会となりました。

普段は非公開である長慶院の厳かな空間のもと、伝統と現代、そして多様な立場が交わることで、新たな価値が立ち上がる瞬間を共有できた本イベント。本学は今後も、学生の主体的な挑戦を軸に、地域や社会とつながる学びと共創を推進してまいります。

BACK