2021.03.08

本学こども教育学科の学生が、献血に関するボランティア活動に参加し、活躍しています

本学ではさまざまな学生がボランティア活動に参加し、社会や地域に貢献しています。
こども教育学科4年生 吉川 真優さんは若年者層に献血を推進するボランティア活動に取り組まれており、その活動の実行委員会の近畿ブロック会長として、日々活躍されています。
今回、吉川さんにボランティア活動のきっかけや活動内容、やりがいなどについて、インタビューを行いました。

1.ボランティア活動を始めようと思ったきっかけを教えてください。
ボランティア活動を始めようと思ったきっかけは、困っている人の役に立ちたいと思ったからです。
私は大学生活の目標として、様々な事に挑戦し、経験を積み、自身の視野を広げる事を掲げていました。
そのため、困っている誰かを助けながら、様々な経験を積むこともできるボランティア活動を継続的して行おうと思いました。
ボランティア活動をTwitterで探している時にボランティア募集の投稿を見たことがきっかけで、学生献血推進協議会に参加しました。高校生の頃から献血を行なっていたことと医療分野に興味があったことから日本赤十字社が実施している血液事業に興味を持ちすぐに入会を決めました。

2.全国学生献血推進協議会では、日々どのようなことを行われていますか?
全国学生献血推進協議会には全国学生推進実行委員会があり、私は近畿ブロックの会長をしています。
委員会では各都道府県の代表として、学生相互の意見交換及び若年層に対して献血推進および献血思想の普及に寄与することを目的に活動しています。
主な活動内容は5つです。
 ①ブロック(地区)間の意見交換及び評議と全国の献血推進計画
 ②全国学生統一献血キャンペーンの企画立案
 ③他の献血推進団体との連携協力活動
 ④目的達成に必要な活動
 ⑤都道府県学生献血推進組織の名称・所属人数の把握

この中で今年度特に力を入れたのは、②の全国学生クリスマス献血キャンペーンです。
この企画は、献血者が減少する冬の時期に献血者数を確保すること、そして若い世代に献血を広めることを目的に全国で毎年12月に行っています。
今年度はコロナ禍のため、キャンペーンに関する全国会議はオンラインで行い、ポスター・記念品・スローガン・アンケート内容を学生たちで決め、全国約4000人と協力しながら行うことができました。
また、実施後には報告書作成、振り返りを行い次年度へ生かします。

3.オンライン全国会議ではどのようなことを話し合われましたか?
オンライン全国会議では以下の3つの議題について話し合いました。
 ①全国学生献血推進実行委員会の組織について
 ②学生献血の歴史について、コロナ禍における各ブロックの活動について
 ③若年者層の献血者数を増やす為に今できる事について、全国学生クリスマス献血キャンペーン2020について

私は②についてプレゼンを行いました。具体的には近畿ブロックの会長として近畿2府4県の各会長にコロナ禍における活動(キャンペーン・定例会・献血セミナーなど)についてグーグルフォームでアンケートを取り、パワーポイントにまとめて報告しました。話し合う中で、全国的に比較しても近畿学推は東方紅楼夢や学生祭典への参加など様々なイベントを企画していて、柔軟で行動力のある団体だと感じました。
今年度の活動については、全体的に活動量が減少してしまったことや入学式・新歓イベントの中止による新入生入会者の減少、外部向け献血セミナーをあまり開催できなかったことは課題だと感じています。
しかし、例年集まって開催していた会議や献血セミナーを初めてzoomなどを用いたオンライン形式で実施したり、ラジオで発信したりするなど新型コロナウイルス感染対策を徹底しながらも、献血の必要性について訴える事ができたことは良かったと思います。
今後は例年通りの活動だけでなく、新しい活動を取り入れつつ、全国組織である事を生かして全国の取り組みを参考にしながらより一層活動を盛り上げていきたいと考えています。
献血に触れていただく機会を作らなければますます若年者層の献血者数は減少してしまうと予想されるので、現在も特にSNSの活動が盛んだと感じた東京都学生献血推進連盟の方に声をかけさせていただき、オンラインで会議・交流会ができないかと計画中です。

4.活動される中で苦労されたはありますでしょうか。また、それをどう乗り越えられたか教えてください。
人数が多いので連携を取ること、個々のモチベーションを高める事が大変だと感じています。
これまでは対面で集まり会議を通してコミュニケーションを取る機会があったのですが、今年はコロナ禍でコミュニケーションの場がオンラインになっているため、例年以上に連携を取ることが難しかったです。
そのため、これまで以上に細かく連絡を取ることを意識して、グループでの連絡はもちろん、個人間での連絡も頻繁に行いました。

5.活動を通して、やりがいを感じる点や自身が成長したと感じる点はどのようなところですか。
私がやりがいを感じるのは、友人が献血に興味を持ってくれた時と後輩たちが活動を楽しみながら意欲的に活動に参加してくれている姿を見たときです。私達は若年者層の献血者数を増加させるために日々活動していますが、なかなか目に見える様な大きな変化は得られません。
そんな中で、身近な友人が「献血に行ってみたい」と相談をしてくれた時には献血の重要性を伝える事ができたと実感でき、とてもやりがいを感じます。
また後輩たちがボランティア活動に取り組む私の姿を見て、憧れますと言ってくれたり、後輩たちが自ら積極的に企画に取り組む姿を見たりしたときに、この活動の楽しさややりがいを伝えられたととても嬉しく感じ、モチベーションが上がります。
また、私自身が成長したと感じるのは「行動力」の面です。これまでは人前で話すことや目立つことが苦手で、避けることが多かったです。
しかし、活動を通して、団体をより良くする、若年者層の献血者数を増加させるという目的のため、大人数に意見を述べたり、新しい企画の立案・実行を経験したことで、実行力が身につきました。

6.今後の活動の目標やチャレンジしようとされていることについて教えてください。
今後はオンラインでの活動に力を入れ、オンラインのメリットを生かした企画を行いたいと考えています。
これまでは大学等に行き、対面で献血セミナーを行ったり、街頭で呼びかけを行ったり、血液センターで定例会を行ったりなどほとんどの活動がリアルでの活動でした。
しかし新型コロナウイルス感染拡大防止の為にオンラインでの活動がメインとなっている今だからこそ、メンバー間での時間調整・企画検討がしやすいなどのメリットがあります。
また、リモートワークやオンライン授業により、在宅時間が増えたことで、これまで交流の機会がなかった全国のボランティア仲間とも意見交換をしたり、SNSを通じた新たな企画を行ったりなど、今まで以上に活動を広げたいと考えています。
2021年度は近畿ブロックから全国学生献血推進実行委員会の会長を選出するので、全国のホストブロックとして近畿2府4県と連携を取りながら、全国を率先して活動を展開できる様に近畿らしい工夫をして盛り上げていきたいと思います。