2022.01.20

京都外国語大学と大学間連携事業を行いました(スポーツ実技Ⅱ:バレーボール)

京都外国語大学と京都光華女子大学の参加者

リベラルアーツ教育科目の「スポーツ実技Ⅱ」は、授業を通してスポーツの意義や価値について考え、様々な運動種目について学ぶことが出来るように、レクリエーション、自宅でのスポーツ(オンデマンド)、バスケットボール、バレーボールなどから種目を選択して履修できることが特徴です。

この度、スポーツ実技Ⅱ(バレーボール)の講義を、京都外国語大学の教養科目「ユニバーサルスポーツ」と合同で実施しました。この科目(ユニバーサルスポーツ)は、障がいの有無や競技レベル、性別や体力にとらわれず、みんなで楽しくスポーツ活動できることを考える教養科目で、実技を中心に行われているそうです。
普段は先生と3名の履修者で活動しているそうですが、今回、京都光華女子大学から、こども教育学科の学生と、スポーツ実技Ⅱ(バレーボール)を履修している学生が参加することで、チームスポーツの体験が可能となり、みんなでシッティングバレーボールに挑戦しました。

シッティングバレーボールは、下肢に障がいのある方がプレーできるようにバレーボールのルールを工夫した競技で、パラリンピックの種目でもあります。
下肢を使って動くことが制限されるので、素早い状況判断と、正確なパス、上半身の安定した動きなどが求められます。

京都光華女子大学のスポーツ実技Ⅱ(バレーボール)を履修する学生にとって、シッティングバレーボールを体験することは、バレーボールに関する教養を深めるだけでなく、障がい者の気持ちを考えるきっかけとなります。
この体験が、ものの見方・考え方を豊かにし、多様性を求められる社会でいろいろな人と寄り添って生活できる素養となることを目指し、また他大学の学生と交流することで、新しい刺激を受けることを期待して今回の合同授業を計画しました。

合同授業は京都外国語大学の体育館で1月の土曜日に行われました。まず、障がい者スポーツ指導員の有資格者である中嶋先生から、基本のルールについて講義を受け、さっそく練習に入りました。思うように移動することが出来ないことを体感しつつも、シッティングバレーボールの面白さを味わうことが出来ました。練習を通してボールが繋がるようになり、初めて会った人同士の心も繋がっていきました。


▽参加者の声
・こども教育学科3年生:
シッティングバレーを体験してみて、思っていたよりもおしりでの移動が難しいと感じました。前後の移動はスムーズにできることが多かったのですが、左右の移動は腹筋や、おしりの片側をしっかり使って移動しないと素早く動くことが出来ませんでした。初めて経験したのですが、とても楽しかったのでまたしてみたいと思いました。

・キャリア形成学科2年生:
サーブをブロックで落としていいというのが新鮮で、自分でブロックできた時は嬉しかったです。また、本来なら6人でプレーされていることを考えたら、すごい体力と上半身の運動が必要なんだと思いました。
そして、下半身が自由に動いてもそうでなくても、他の体の部分や上半身を上手く使って、同じようにスポーツを楽しめることが素敵だと改めて感じました。

・看護学科1年生:
実際にシッティングバレーを体験してみて、床の上に座ったまま、足の力を使わずに手だけで移動することと、ボールの動きに合わせ、目はボールを追いながら手とお尻は移動するこの2つを絶え間なく繰り返していくことが非常に難しかったです。
バレーというスポーツは、健常者と障がい者とでは多少ルールは違っても、ボールは人と人を繋ぎ、人の心と心を繋いでいることから、健常者も障がい者も「繋ぐ」という目的は変わりありません。このことは、バレーの大きな魅力だと考えます。

今後もリベラルアーツ教育のスポーツ科目が特色ある内容となるように、様々なアイデアを取り入れて、特徴のある科目にしていくことを考えています。

(リベラルアーツセンター 内田 和寿)




スパイクの練習

パスの練習

サーブの練習

試合の様子