2016.07.20

看護学科「仏教看護論Ⅰ」で卒業生による講義が行われました

7月5日(火)、看護学科2年生の必修科目である「仏教看護論Ⅰ」にて本学看護学科 卒業生で看護師の草壁優香さんと助産師の三森加奈子さんを講師に招き、臨床に出て感じることや仏教看護を学ぶ意味をテーマにした講義を行いました。

本科目では、「仏教思想と看護学」を授業テーマに講義を行っています。

三森さんは、「臨床の現場にでると、患者に対しどのような声掛けをすればよいかわからない時がある。そういう時に学生時代に学んだ、仏教思想、生老病死の思想を通して看護の重要性を学んだ仏教看護論の講義を思い出す。今では自分の指針となり、財産となっている」と話し、現在、ICU/救急医療センターに配属されている草壁さんからは、「緊急の現場では、人の死と向き合うことが多く就職当初はとても悲しかった。仏教思想における『いのち』と看護学を含む生命科学における『生命』の共通点と相違点を仏教看護論で学んだことにより、今では自分の死や生きていくことについて考えるようになった。仏教看護論を学ぶ時間は将来の自分にとって、とても貴重な時間だ」と後輩に向けて語りました。

その後、学生には
①    救急搬送された患者で、残された時間が少ない場合
②    若い夫婦が妊娠した子どもの遺伝子に異常が見つかった場合
看護師としてどのような対応ができるのか、というテーマ別に、グループ討議・意見交換を行いました。

「救急の現場では、患者のケアはもちろん、患者のご家族のケアもしてあげたい」、「子どもを産むか産まないかは夫婦間でたくさん悩んで考えてもらう。どういう結果でも、尊重することが看護師としての役目だと思う」など活発な意見交換が学生同士で行われ、卒業生の先輩からのアドバイスも受けながら、充実した講義となりました。