2016.08.29

トークサロン「障害者施設殺傷事件を考える」を開催しました

8月7日(日)に開催したオープンキャンパスにおいて、社会福祉専攻トークサロン「障害者施設殺傷事件を考える」を開催しました。

本企画は、2016年7月末に相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件について、来場者と本学医療福祉学科 社会福祉専攻の教員・学生が気付いたこと、感じたことを一緒に話をしながら考えるという企画です。

本企画が始まると、来場者、教員、学生が今感じている思いを語りだしました。

来場者・学生からは、「容疑者にはさまざまな過去があり、今回の事件が起きた。色々な考え方がありそれが表に出されてしまった。今回の事件によって障害者と地域・社会の壁が大きくなってしまうのではないか…。」、「無防備の人を攻撃するとても悲惨な事件。未然に防ぐことはできなかったのだろうか。」

実際に障害者施設で働いていた経験を持つ教員からは、「自分がもし、その場に職員として勤務していたと考えると恐ろしい。自分の身も守らないといけない状況の中で、自分だったらどうしただろうとよく考える。」、「私の働いていた施設でもそうだったが、人手不足が大きな問題。今回の事件は元職員が起こした事件ということで、福祉の知識を持たない人が働くケースも多くなっている。もちろん知識がなくても一生懸命働いている方もいるが、やはり知識に差があると職員の質も変わってくると感じる」

トークサロンではさまざまな視点から多くの意見が出されました。

最後に、佐々木教授より「社会の中で障害を持つ方と健常者が融合し、共存することが必要。私たち自身が今回の事件をどう受け止め、障害者への考え方を再認識しなければならない。」と話し、このトークサロンを締めくくりました。