2016.08.30

健康科学部集中講義「専門職の連携(基礎)」を開講しました

8月9・10日に健康科学部の1年生を対象とした集中講義「専門職の連携(基礎)」を開講しました。

本講義は、健康科学部の共通科目であり、医療福祉機関をはじめとした地域の生活者の支援に関わる職種の役割を理解する基礎的な科目で、専門職養成のための初年次教育として実施されるものです。

講義では全体で参加する講義型授業の他に、グループワークを中心とした演習型授業の2つが行われ、他学科・専攻の学生とペアを組み積極的に交流しながら授業を進めました。

初日の演習型講義は「各専門職の概要」として本学を卒業後、現在現場で活躍している社会福祉士、言語聴覚士、臨床心理士、管理栄養士、看護師の方々に仕事の魅力、人と関わる楽しさ、大変さについて各教室に分かれてお話を伺いました。

管理栄養士の先輩からは、「入院患者との具体的な食事相談」、看護師の先輩からは「ナースコール時の対応」など現場のリアルな体験をお話しいただき、学生もメモを取りながら熱心に耳を傾けていました。

2日目の演習型講義でも引き続き、他学科・専攻の学生とペアを組み各教室に分かれ、具体的な事例から各専門職の支援について学びました。

他の専門職について学ぶことにより「チーム医療」に関するマインドを修得し、さらに実際の事例について考察することで、患者さんの立場に立って寄り添い支援できるヘルスケアについて学び、将来地域社会で専門職として働く自分の姿をより具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか。

この講義を通じて、他職種の視点に触れることで、取得を目指している資格は、他職種と連携して地域における包括的なヘルスケアを担い、人の命を救う専門職としての資格であるということをまずは理解し、他職種間での友好的なコミュニケーションをはかれるような人材に育つことを期待します。