2021.06.04

朝原宣治客員教授(五輪メダリスト)による「アスリートの現場から見る運動と栄養、自己管理」の特別講義

2021年5月26日に行われた基礎ゼミ(健康栄養学科1年生)の授業では、「アスリートの現場から見る運動と栄養、自己管理」をテーマに、本学の客員教授であり、2008年北京五輪 陸上競技<4×100mリレー>の銀メダリスト・朝原宣治先生による特別講義が行われました。

幼少期の過ごし方や学生時代のハンドボール部から陸上競技部への転身、その後の陸上競技におけるドイツ留学やヨーロッパ遠征、五輪出場のエピソード、現在主宰されている陸上競技クラブ「NOBY T&F CLUB」の取り組みについて紹介され、運動・栄養・休養を基本とした自己管理が身体や競技パフォーマンスに与える影響と関連性などについて、朝原先生ご自身のご経験や最新のデータに基づいたお話をしていただきました。専門家による栄養管理サポートの重要性や、増量・減量といった競技パフォーマンスを高めるための身体づくりに必要な栄養素についても、詳細な事例に基づくお話を伺うことができ、1年生たちはメモをたくさん取りながら真剣に耳を傾けていました。留学中はご自身で栄養管理をされており「食べられるものを作ることがまず大変で、はじめは人に見せられるようなものではなかった」と、食事面でご苦労されたことを振り返りつつ、自己管理の難しさやサポートの必要性についても熱く語られていました。

学生からは「朝原先生にとっての人間力とは如何なるものと捉えておられるか」、「東京五輪で期待している選手は誰か」といった質問が上がり、朝原先生と学生たちの距離感がさらに縮まった活発な意見交換が行われました。

この日は京都で聖火リレーが行われるなど、東京五輪をさらに身近に感じた特別講義でした。学生は朝原先生の思いを受け止めて、栄養・運動指導の実践の場で今回の貴重な経験を役立てくれるものと期待しています。