2014.02.25

学園太子忌を行いました

2月21日(金)、本学光風館講堂で学園太子忌を行いました。太子忌は、各校園代表(学生・生徒・児童・園児代表)と教職員を対象に、聖徳太子のご命日に、太子のご遺徳を偲ぶとともに、太子が日本にお広めになった仏さまの教えを聞思する法会です。献灯、献花、そして勤行が行われる中、各校園の代表者が献香しました。

続いて、大谷大学准教授である冨岡量秀氏の法話をお聴きしました。法話では、「聴くことの大切さ」について、まず、「太子が十人の話を一度に聴くことができた。つまりは、人の話をたくさん聴きていたということで、みなさんもたくさんの話を聴いて豊かな知識やその人が何を伝えたいかを感じ取れる力をつけること」。次に、太子ゆかりのお寺である法隆寺の宮大工であった西岡常一さんが木の声を聴けたことに触れ、「木の声を聴くとは、すなわち木の形や、堅さなど、そのものの性質を感じ取れるようになること」。そして、「自分自身の声を聴き、何が大切で何が正しいかを問える力をつけること」。この三つの視点からお話をされ、「周りの人の話を聴き、絵本や小説、動物などの生きもの、仏さまの声を聴き、自分自身の声を聴いて、本当に大事なものを聴きあてる人に育ってほしい」とお話しくださいました。