2014.11.13

こども教育学部開設記念 教育シンポジウム「グローバル化時代の教育を考える」を開催しました

直山 木綿子氏による基調講演

11月8日、本学徳風館小講堂においてこども教育学部開設記念 教育シンポジウム「グローバル化時代の教育を考える」を開催しました。

本シンポジウムは、2015年4月「こども教育学部」の開設に向け、近年取り組みが進んでいるさまざまな教育改革に対応できる教員・保育者の養成を目指す本学の教育について理解を深めていただくと同時に、グローバル化に対応した新たな英語教育やこれからの教員養成に求められるものについて考える機会として、各教育関係機関の方や、高校生とその保護者の方、一般の方々を対象に開催しました。

第1部では、文部科学省 教科調査官の直山 木綿子氏をお招きし、「グローバル人材の育成と英語教育のこれから ~小学校英語教育を中心に~」と題した基調講演を行いました。
講演では、文部科学省が昨年12月13日に発表した「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」の概要についてわかりやすく解説いただき、「今後の小学校における外国語教育の教科化で重要なことは、子どもの発達を十分に理解したうえでの小学校文化の理解であり、小学校で外国語教育を教科として実施する場合、小学校文化に根づいたものであるべきである」と、ご講演いただきました。

第2部では、菅井 啓之教授(本学こども教育学科(就任予定))コーディネートのもと、「これからの教員養成に求められるもの」と題したパネルディスカッションを行いました。
パネリストとして“大学での教員養成の立場”から若井 彌一教授(仙台大学統括副学長・第6代上越教育大学 学長、本学こども教育学部 学部長(就任予定))、“小学校での英語教育の立場”から木戸 美幸教授(本学こども教育学科(就任予定))、“幼稚園での英語教育の立場”から鍋島 惠美教授(本学こども教育学科(就任予定))、さらに基調講演者の直山木綿子氏にも加わっていただき、これから次世代を担う子どもたちを、グローバル人材へとどのように成長させ、そして教育という形で英語を定着させていく中で何が求められるのかを、併設校である光華小学校、光華幼稚園などでの実践例をふまえ、それぞれパネリストの立場に応じて議論を行いました。

このパネルディスカッションを通じて、「初等教育における外国語教育では、母語だけでなく、異言語を通じて言語感覚を磨いていくことがグローバル人材の育成に大きく関わってくる。子どもの発達特性を理解したうえで環境の中や場面設定の中に、自然に異言語・異文化にふれる機会を設定できる教員の養成を行うことが重要であり、今後は教員養成を担う大学・行政・学校が共に手を組んで、教育に取り組んでいくことが必要である」と締めくくりました。

本学では、教員養成校として、近年教育現場で取り組みが進んでいるさまざまな教育改革や、本シンポジウムのテーマでもある“グローバル化時代の新たな英語教育”にも対応できる実践力のある教員・保育者の養成に努めてまいります。

パネルディスカッション