2025.02.17

健康栄養学科の学生が高齢者向けの災害時の食の準備についてリーフレットを制作し、京都市老人クラブ連合会で発表しました

2/13(木)、健康科学部 健康栄養学科の学生が、京都市右京中央老人福祉センターにて開催さた右京区老人クラブ連合会理事会で「高齢者に向けた災害時の食の準備」をテーマに発表し、災害時の食に関する意識向上に取り組みました。

■京都市の75歳以上人口24万人の災害時の食料備蓄は?
京都市の75歳以上人口は24万8千人であることに対して、京都市の高齢者の食事となりうる「お粥」の備蓄計画数は6万7千食となっており、大規模災害時、市が保有する備蓄だけでは不足すると推測されています。さらに、物流インフラが停止した場合、物資が届くのに数日を要し、より多くの食料が不足すると推測されています。
また、避難所では、水分不足や栄養の偏りに陥りやすいと言われており、体力や抵抗力が低下し、大規模災害では災害関連死に至るケースがあったと報告されています。そのため、平時から、公助だけでなく、各自が栄養を考えた災害時の食事対策を行うことが大切です。

■災害時に活用できるパッククッキングなどのレシピを検討し、リーフレットを制作
本学 健康栄養学科の2年生の正課科目「健康プロジェクトⅡ(指導教員:齊藤 曜子 准教授、大原 直子 非常勤講師)」では「災害時の食と栄養」をテーマに学生たちが課題解決にチャレンジしています。今回、高齢者における災害時の準備(自助)の啓発普及を目的に呼びかけを行いました。
備蓄食品や家庭に常備してある食品を活用し、不足しがちな栄養をできるだけ摂取できるよう、学生が考案したパッククッキング(ポリ袋を利用した調理法)等6品のレシピや、備蓄しておくと役立つ食品、ローリングストック等の方法についての情報を盛り込んだリーフレットを作成し、右京区老人クラブ連合会理事会にて、発表・配布しました。

●作成したリーフレットはこちらからダウンロードできます。

●この取り組みの詳細については健康栄養学科のブログをご覧ください。