2015.02.04

2月15日、フォーラム「地域の課題解決は学生の課題解決能力の育成に繋がるか?-課題解決型アプローチとソーシャルアクションアプローチ」を開催します(終了しました)

近年、PBL等の授業を通して大学が地域と連携することが多くなってきており、そうした取り組みの多くが「課題解決」という形で行われています。その「課題解決」には二つの側面があります。一方は、社会人基礎力などのいわゆる「ジェネリックスキル」の中で求められる能力としての「課題解決力」という側面で、もう一方は、大学が地域の中での「地(知)の拠点」として、地域の抱えている課題を解決するという社会的責任を負っているという側面です。
しかしながら地域の課題を学生が解決することには多くの困難が伴うのも事実です。また地域の課題を解決するという授業デザインが学生の課題解決力を養うのに最適であるかどうかも検討が必要となります。
一方で、SNSなどの広がりにともない、明示的な課題があるわけではないが「楽しさ」や「魅力」などをアピールすることで活動の輪を広げていくようなアプローチも近年では見られるようになりました。こうした「ソーシャルアクションアプローチ」とも呼べるアプローチでもって地域との連携をはかりながら、学生のジェネリックスキルを育成することもできるのではないでしょうか。
そこで、本フォーラムでは上記に関する事例報告に基づき、「課題解決力の育成」×「地域の課題解決」という軸と、「課題解決アプローチ」×「ソーシャルアクションアプローチ」という二つの軸で大学教育と地域連携のあり方について考えます。

このテーマは、本学が目指している社会人基礎力の育成と地域連携に密接に関わるテーマであり、本学の教育および大学教育と地域連携のあり方について、多くの方々とともに意義ある語らいの場にしたいと考えております。ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。

【プログラム】
総合司会
小島健一(長崎大学インフラ長寿命化センター 研究員/元地域おこし協力隊)
成瀬尚志(京都光華女子大学短期大学部 講師)

■はじめに
成瀬 尚志(京都光華女子大学短期大学部 講師)
「課題解決へ向けた二つのアプローチ―「課題解決アプローチ」と「ソーシャルアクションアプローチ」」

■パネルディスカッション第1部「COC「地(知)の拠点」と課題解決」
市田 秀樹氏(日本文理大学 工学部 特任准教授)
「日本文理大学におけるCOCの取組みと課題解決」
服部 憲児氏(京都大学 教育学研究科 准教授)
「京都大学におけるCOCの取組みと課題解決」

■パネルディスカッション第2部「ソーシャルアクションアプローチ」
佐谷 恭氏(株式会社 旅と平和 代表取締役)
山戸 惠利加氏(有限会社万両 カオサン京都シアター)
「「パクチーハウス東京」とまちを楽しむソーシャルマラソン「シャルソン」」
真田 武幸氏(NPO法人リコリタ理事長、(株)SCOPソーシャルデザインプロデューサー)
「動機づけを生み出すソーシャルアクション事例と傾向 ~打ち水大作戦、リコリタ、ミズベリングなど~」

■パネルディスカッション第3部「大学教育と課題解決」
石川 雅紀氏(神戸大学経済学部教授/ NPO法人ごみじゃぱん代表理事)
「明確な課題解決モデルの提示―ごみじゃぱんの取組み」
中村 征樹氏(大阪大学 全学教育推進機構 准教授)
「大学教育と課題解決―『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』から見る課題解決」

質疑応答

【開催日時】2月15日(日)13:30~17:00
【開催場所】本学 徳風館6F 小講堂
【申込締切】2月14日(土)
【参加費】無料
【主催】JSPS科研費(挑戦的萌芽研究)26590205「ジェネリックスキル育成における汎用的学修評価プログラムの構築と実践的研究」(研究代表者:吉村充功)
【協賛】京都光華女子大学短期大学部

●お申し込みはこちらから●

※お車でのご来場はご遠慮ください。
※当日は京都マラソンが開催されますので来場の際はご注意ください。

【申し込み・お問い合わせ先】
京都光華女子大学短期大学部 ライフデザイン学科
成瀬 尚志
t-naruse【アット】mail.koka.ac.jp (【アット】を@に変えてください)