2018.06.18

「京都光華高等学校」と「こども教育学部」の高大接続プログラムを実施しました

64日(月)と6日(水)に、京都光華高等学校と本学こども教育学部との高大接続プログラムを実施しました。

本プログラムでは、生徒が早い段階から大学における教育内容に触れることで、学習意欲を向上させ、将来の夢や目標に対して適切な進路選択ができる力を身につけることを目的としています。また、双方の教育に係る交流、連携を通じて、一層魅力ある高校教育及び大学教育の実現も目指しています。

64日(月)のプログラムでは、京都光華高等学校2年生が「身近な自然に驚き・不思議さ・美しさを感じよう!(担当:菅井 啓之 教授)」をテーマに授業を受けました。

本授業は、身近な生き物から「多様性」を学び、保育士や先生になったときに園児・児童のさまざまな個性と向き合う力を身につけることを目的としています。

今回の授業では、ウニと貝を教材に「多様性」を学びました。普段見慣れた棘のついたウニ以外にも、豆粒のように小さなウニ、蹴鞠ほどある大きなウニなど様々な種類がいることに生徒はとても驚いた様子でした。また、砂の中からとても小さな貝を見つける演習も行いました。生徒は当初、砂と貝の違いが分からず戸惑っていましたが、コツをつかむと次々に貝を見つけ出し、砂粒ほどの小さな貝にもいろいろな種類があることに感心していました。

菅井先生は授業の最後に、ウニと貝を例にして、生物は住む環境によっていろいろな成長をし、それぞれに違った役割があるとまとめられ、「一人ひとり違う園児・児童と向き合ってください」と生徒へ向けたメッセージを送りました。

66日(水)のプログラムでは、京都光華高等学校3年生を対象に「音と動きのレッスン~子どもたちと仲良くなるために~(担当:和田 幸子 准教授)」をテーマとした授業が行われました。

乳幼児は、声を発し、動きながら音楽に反応し、他者と相互に楽しむことで育ちます。本授業では、乳幼児の立場で実際に「音を楽しむこと」を経験し、子どもの視線からより良い保育を作り出すことを学ぶことを目的としています。

今回は「あんたがたどこさ」を歌いながら、手拍子やお手玉を使って、楽しみながら子どもの特性について学びました。また、同日に開催されていた本学ボランティア活動「光華こどもひろば」にも参加し、本学学生と地域の親子が触れ合う姿を真剣に見学している様子が見られました。

両プログラムとも、生徒たちは普段とは違う授業内容に興味を引かれ、授業に積極的に参加している様子が印象的でした。今回の授業を通して、保育・幼児教育において大切な考え方を学びました。それぞれの授業後には、「幼児教育って面白い」「保育士も楽しそう」といった声も聞こえ、自身の進路選択のきっかけになっている様子が見受けられました。