2018.09.10

京都市妊産婦等福祉避難所避難訓練を実施しました

91日(土)、京都市役所と本学が連携し、京都市妊産婦等福祉避難所 避難訓練を実施いたしました。

本学は災害発生時に、一般の避難所では避難生活が困難で配慮が必要な妊婦、産婦及び乳児(概ね6か月まで)が避難する施設として京都市の「妊産婦等福祉避難所」に指定されています。

当日は、京都市内で地震が発生し、広い範囲で甚大な被害が出ているケースを想定した避難訓練が行われました。あらかじめ定められたシナリオに沿って訓練は行われ、右京区災害対策本部との連絡・連携、妊産婦の受け入れ体制の確認や健康調査が本番さながらに行われました。また、マニュアル上では、妊産婦等福祉避難所に避難する対象者については、災害対策本部から事前連絡が入ることになっていますが、災害時の混乱した状況の中、マニュアル通りに進めることが出来ないことも想定し、突然来所された妊婦への対応についての訓練もなされました。

訓練には本学の教職員だけでなく、妊産婦役・案内役として本学の在学生も参加しました。また、京都府看護協会や助産師会館、福祉避難所に指定されている近隣の大学職員の方など、災害時に妊産婦の支援や避難に関わる多くの方々が訓練の見学に来られました。

訓練終了後は参加者・見学者全員による意見交換会が開かれました。妊婦役として参加した学生からは「足元が見にくいため、段差が無いようにした方が良い」といった妊婦の側から見た意見や、参加者から「妊産婦を受け入れる際には、受け入れ時の質問項目をまとめたチェックリストが必要と感じた。また、妊婦が必要とするタオルやミルク・哺乳瓶などは事前に備蓄しておき、有事に備えるべき。」というような災害時を想定した訓練を通じて見えてきた課題についても述べられ、活発な意見交換会となりました。また、見学者からは、健康調査時に更にこういった項目についても聞いておくべきといった専門的な意見や、災害時に本部とスムーズに連絡が取れない場合はどうするのか、夜間の体制はどのようにすべきかといった災害時をよりリアルに想定した意見が出され、参加者・見学者ともに防災に関する意識が高まっている様子が見られ、非常に有意義な訓練・意見交換会となりました。

本学は今後も地域の安心・安全な街づくりに寄与できるよう努めてまいります。