2018.09.28

女子大初、短大初の「学生FDサミット」を開催しました

828日(火)・29日(水)、本学において学生FDサミットが開催されました。

学生FDサミットとは大学教員に義務付けられているFD(Faculty Development=大学教員の教育能力を高めるための実践的方法)に学生も参加し、教員、職員と三者が一体となり「自分たちが通う大学がどうすればもっといい大学になるか」を考えていこうとする活動です。

本学での開催は、学生FD10年の歴史の中で初となる女子大、短大での開催。この日のために全員1年生22名のスタッフが4カ月がかりで準備を進めてきました。

 

 受付開始の12時前から正門をくぐる大学生の姿が早くも見られ、12時を過ぎると受付に長い行列ができるほどでした。学生FDサミット発祥の地・京都に集う学生・教職員のこのイベントにかける熱意・意気込みが感じられました。

 

82813時、全国から集まった学生と教職員は本学を含め実に46大学311名。一郷正道学長、実行委員長の挨拶で歓迎の意を表した後、学生FDサミットに初めて参加する学生のために、学生FDの父・木野茂先生より学生FDについての説明していただく時間も設けられました。最後は恒例の記念撮影。さあ、いよいよサミットが始まります。

 

オープニングの後はA教室とB教室に分かれての分科会。A教室は島根県立大学と嘉悦大学、B教室は北翔大学と中京学院大学短期大学部、それぞれ30分ずつの報告でした。

A教室では、まず島根県立大学が東西に広い島根県の3カ所に学部があることの壁、研修等で大学を離れる期間があることの壁等について報告され、続く嘉悦大学はHRC(Human Resource Center)等の学内にある大学運営に携わる組織の説明の後、コミュニケーション不足が原因の「学生が作る壁」「学生と教員の壁」「学生と職員の壁」について問題点と解決策について報告されました。

B教室では、まず北翔大学が、「壁は壊したほうがよいのか?」という問題提起のもとに、学生FD組織「北翔アンビエント」が行っている「翔タイム」等の企画を紹介し、壁と継続的に向き合っていくことが大事という報告を行い、続く中京学院大学短期大学部は、資格系学科特有の忙しいという「時間の壁」を取り上げ、その解決策として、学生FD組織「CHAMP」が行っている学科の特性を生かした「食べり場」という取り組みについて報告しました。

 

分科会の後は、学生FDサミットのメインイベントともいえる「しゃべり場」。8つの教室に分かれた、学生と教職員が一緒になった67人で形成される各グループでは、まずファシリテータ決定(学生が担当)、アイスブレイクを兼ねた自己紹介の後、それぞれの大学には「どんな壁があり、その壁を壊すためにどんな取り組みがおこなれているか」を皮切りに、壁を壊し、新しい信頼関係を築くために方法について、活発な議論が交わされました。

本学の学生は、各グループに加わるのはもちろん、各教室を取り仕切る教室ファシリテータとなり進行も務めました。

 

 1日目の最後を締めくくるのは情報交換会。本学3号館地下の食堂に298名が参加して、さらに情報を交換し、親交を深めていきました。「せっかくなので、お腹いっぱい食べてもらおう」という本学の学生・教職員の思いを叶えるように豊富なメニューは大好評でした。また、翌29日が誕生日という学生FDの父こと、木野茂先生の誕生日を祝うサプライズイベントも盛り込まれました。皆さん1日目お疲れ様でした。

 

2日目は「しゃべり場」の続きからスタート。各グループとも熱心な議論を続け、最後に控える「成果発表」に向けての準備を進めました。議論を早めに切り上げ、発表用の模造紙作りに励むグループ、ぎりぎりまで議論を進めるグループ、与えられた3時間をそれぞれの作戦に従い使っていました。

 

2日目のメインイベントは「成果報告会」。2日間にわたって議論してきた「壁を壊して作る新たな関係」について、各グループからの発表が行われました。学生と教職員が一体となって発表するグループ、教職員が模造紙を持ち、学生だけで発表するグループ、寸劇スタイルで発表するグループ、それぞれのグループがそれぞれの特性を生かし持ち時間5分を有効に使って発表を行いました。発表後は、相互投票の結果、決定した最優秀グループを

各教室のファシリテータが発表し、終了しました。

 

2日間にわたる「学生FDサミット」。最後を締めくくるのはクロージング。まずは8つの教室に分かれて行われた成果発表の報告が各教室のファシリテータから行われました。その後は、学生FDサミット、2019年春の開催地・島根県立大学からの次回開催校としての挨拶、映像と音楽で振り返る2日間と続き、最後は学生FDサミットを教員として取り仕切った鹿島教授に促され、本学のスタッフが全員壇上に並ぶと史上初1年生だけで取り仕切った学生FDサミットについて、健闘を称える拍手が贈られました。最後は実行委員会副委員長による閉会の言葉で全てのプログラムが終了しました。

 

こうして、2日間に渡る「2018学生FDサミットin京都光華」は無事に終了しました。参加いただいた学生、教職員の皆さん、お疲れ様でした。次は、2019年3月、島根県立大学での学生FDサミットでお会いしましょう。