2008.11.07

命は青いガラス

「命は青いガラス」

開催年月日:2008年11月7日

内容:スポーツに取り組む目的は、趣味や娯楽のためであったり、健康維持・増進や体力向上のためであったり、学校のクラブ活動や仕事のためであったりと、人によって異なります。本来、誰もが自由に、それぞれの目的で 取り組むことができるスポーツですが、マジョリティ(多数派)とマイノリティ(少数派)の権力差に基づく暴力も内包しています。
この講演では、オリンピックから身近な運動までを例に、性別、人種、民族、階級、障害、宗教、年齢、体型などの差を知り、そこにある人権問題に気づき、考える機会にしたいと思います。


講師:ウベ・ワルター 氏(アーティスト)
1953年 東ドイツチューリゲン州ワイダー市に生まれる。父親を6歳の時レジスタンス運動で失い、母親と共に西ドイツに亡命する。その後母親は再婚し、新しい父親の下で育つ。高校在学中にマーラー音楽学校で主にチェロ演奏を学び音楽活動も行う。マーブルク大学では心理学を学ぶ。在学中、「恐怖」について学ぶためイギリスに行き、パントマイムやジャズダンス、アクロバットなどを習う。後、ミュンヘンに戻り、サーカス・シアター劇フンダトフレックを創立し、移動テントでツアー。1980年に来日し、能の仕舞/謡について金剛流宇高道茂氏を師事。井津博氏に郡山流尺八を師事する。後は、日本の古典芸能の金剛能舞台でオリジナルダンスも行う。カナダでの「セイントジョーンズ国際シンポジュウム“アツテカの夢”」で演奏をしたり、ドイツとの文化交流の催し物に出演している。また、チェロと尺八のオリジナル曲の独演奏も行っている。変わった所では、メルセデスベンツのコマーシャルに出演したり、松平健主演映画「バルトの楽園」にドイツ科学者役で出演したりしている。またNHKTVではこのような人生そのものを紹介したり、レポーターとして起用したりしている。現在は、日本特有の“間”に関心を寄せ、<沈黙から生まれた音>をテーマに講演活躍中である。また日本の原風景や農業も愛し、在日28年の中で出会った妻と共に三人の息子を設けている。