2015年度

こころ静かに「書」の素晴らしさを体験しました。

2015年6月19日

小筆での「書」の学Boooがスタートしました。授業の時間割の都合で、今回からも2グループに分かれて集まることになりました。

まずは座学として、「書」に用いる文房四宝(筆・墨・硯・紙)についての解説、続いて第一関門、筆をおろすことに。。。
「穂先を傷めないよう、大切に」との注意にみんな慎重になりすぎてか、なかなかほぐれず糊が取れませんでしたが、何とか準備ができました。

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筆に墨を含むのもコワゴワ、そーーっと筆を回しながら口々に「これくらいですか?」と確認です。ここで覚えてほしいのは「加減」という感覚。体験、慣れ親しむことで自然に身に付くものですので、これからですね。

いよいよ、運筆の稽古開始!! 姿勢、筆の持ち方、力の入れ方等々、基礎基本が大切です。背筋を伸ばして集中している姿は、もうすでにみんな「美しいたたずまい」であり、この学Boooで最初に伝えたかったこと。

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それにしても、皆さんよく頑張りました。初回は筆の動かし方に慣れる程度で終わるはずが、みんなが自分の名前のお手本をリクエスト。「かな」と「漢字」のお手本と睨めっこしながら「あれ~~~?」「この字のここだけ、なんでこうなるのやろう」と悪戦苦闘していましたが、一生懸命書き続けていると「そうか、こうなんや」「この字、見て見て!」と嬉しそうな声も飛び交い、空気が華やぎました。


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また、お隣さんの紙面を見て「この字、ええやん!!」「ここ、もうちょっとこうしたら。。。ほらね」とか、真剣な中にも和気藹々、自然にお互いのいいところを見つけるところ、ステキですね。

今回配布した紙は、校門横に掲げている伝道掲示板の「今月のことば」の書き損じの和紙、これを半紙大に切って余白を使いました。寒い中で職人さんが手間暇かけて作られた手漉きの和紙です。もったいないという気持ちがあれば、真っ新の紙でなくてもまったく気になりません。むしろ、元からの文字と余白に書いた文字との景色が、おもしろい作品のようになっていました。

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オススメをひとつ、今回のお稽古で使い切った「和紙」をブックカバーにすると意外におしゃれなものになりました。ツルンとした洋紙と違い、持ったときの優しい手ざわりに、温もりが伝わってきます。手書き・手作りならではの味わいのあるブックカバー、ある意味、これもまた日本の伝統文化の美の一つでしょう。道具を大切に扱うこと、紙をはじめモノを無駄なく使うことも「ありがとう」いうこころの美しさにつながります。

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次回からは、本学での授業と書道部をご指導いただいた先生にお越しいただきます。これからも「書」を通して、素晴らしい「和のこころ」も学んでいきましょう。