2022年度 KOKA☆オレンジサポーターズ

3月の活動(さまざまなイベントへの参加)

2023年3月31日

3月は、大学でのオレンジサロン開催の他に、学外でのさまざまなイベントに参加しました。

3月1日には右京区役所で行われた「まちづくり区民会議」で、今年度の活動についてポスター発表を行いました。この会議は、右京区まちづくり支援制度の助成を受けた団体の方が集まっておられ、オレンジサポーターズの活動を知っていただくとともに、他の団体の活動を知ることもできる貴重な機会になりました。

3月19日は、嵯峨の大覚寺の近くで開催されている「ともつくカフェ」さんにお邪魔しました。学生は、参加者の方々と絵手紙づくりをしたり、お昼はみなさんでカレーライスを食べたり、午後には出張サロンとして、お口の体操やことば遊びをしたり、盛り沢山な内容で、楽しい一日になりました。参加した学生の振り返りを紹介します。

「どんなサロンだろうとワクワクしながら見学させていただきました。知らない方ばかりでお話しできるか不安でしたが、参加されている方はほんわかした方が多く、すぐになじむことができました。みんなでご飯を食べたり、何かを作ったりすることが新鮮で楽しかったです。地域にこんな場所があると素敵だなと思いました。」

「発声のトレーニングなどをしたとき、皆さん積極的に取り組んでくださったのがうれしかったです。コロナの規制が緩和されているので、色んなサロンに行ってトレーニングなどを広めていきたいなと思いました。」

3月25日には、三条会商店街で開催された「やわらか和菓子紹介イベント」に参加しました。今回紹介したやわらか和菓子は、加齢やご病気で飲み込む力が低下した方でも食べやすい和菓子で、本学が京介食推進協議会さんと連携して開発・広報を進めてきたものです。コロナ禍の前には、大学でのサロンでも紹介していました。久しぶりに試食イベントを開催することができ、学生もスタッフとして手伝いながら、やわらか和菓子の試食体験ができました。

また、3月28日には、オレンジサポーターズの学生が内容を考案し、嵯峨美術大学の学生さんにデザインをお願いしたパンフレット「オーラルフレイルを予防しよう!」が完成して、指導してくださった嵯峨美術大学の藤田先生がお届けくださいました。コロナ禍で制限されてきた学外での活動も再開できるようになったので、このパンフレットを活用して、また次年度も「いつまでも美味しく食べること」の支援に取り組んでいきたいと思います。

2月の活動(「にこにこカフェ」出張イベント)

2023年2月28日

2月は右京区役所がある「サンサ右京」の1階のMACHIKOというスペースで行われている、地域の高齢者向けのカフェ「にこにこカフェ」に出張して、イベントを行いました。コロナ禍になってから学外での出張イベントは出来ていなかったので、4年ぶりになります。

KOKA☆オレンジサロンで行っている内容から、手遊び・発声のトレーニング・ことばのトレーニングを行いましたが、来場された方々が積極的に参加してくださり、イベントは盛り上がっていました。

参加した学生の振り返りでは、「大きな声でゆっくり、はっきり話すことができた」「初めは緊張していたが、進めていくうちに来場者が話しかけてくれたりして、やりやすかた」「オレンジサロンをPRできてよかった」などの記載がありました。

来場者からは「もっとやってほしい!」との声も聞かれ、楽しんでいただけたようでよかったです。

今後は、出張イベントを少しずつ再開していきたいと思います。

1月の活動(KOKA☆オレンジサロン)

2023年2月22日

1月のKOKA☆オレンジサロンでは、本学の卒業生で現在大学院に進学して勉強している言語聴覚士のNさんが「摂食嚥下障害の基礎知識」の講義をしてくれました。喉の筋肉を鍛える「おでこ体操」などの実践もあり、参加者のみなさんは熱心に取り組まれていました。

学生のコーナーでは、「あるなしクイズ」が盛り上がります。「ねずみ は有って、ねこ  は無い」「クリーム は有って、スポンジ は無い」などの問題が出され、答えを早く出せるようにグループごとで考えてもらいますが、とても早く分かる方がおられて、いつも感心します。

今年の後半から、お家でお口の体操やパタカラをやっておられるかどうか、毎回アンケートを行っていますが、9月に比べると、お家で発声のトレーニングをされている方がかなり増えていて、嬉しく思いました。

アンケートの感想欄には「楽しく参加できました」「久しぶりにたくさん話せてよかった」「来てよかったと思います」「卒業生さんと学生さんと老人のコラボ楽しい」などのコメントをいただきました。異なる世代の交流の場として、これからも楽しいサロンを開催していきたいと思います。次回は3月11日に行います。

12月の活動(ミーティング)

2023年1月23日

今月のミーティングでは、各グループに分かれて作成した、お口の介護予防に関するパンフレットの内容案をみんなで確認しました。

その他に、2名のメンバーが参加した「循環フェス@嵐山」というイベントについて、報告がありました。このイベントは、学生マンションと高齢者向け住宅を運営されている企業が開催されていて、地域共生社会の実現に向けての取り組みとして、高齢者向け住宅で学生も参加するイベントを開催して、多世代交流の機会を作っておられます。今回はプログラムとして、古着の回収と循環(自分の服と交換する)・高齢者と学生がeスポーツ(VR機器を使ったゲームなど)を楽しむことが企画されていましたが、当日は感染対策で屋外でのプログラムのみになったようです。

今後は、大学の近くの高齢者向け住宅で、お口の介護予防の出張サロンを開催することも検討しています。

11月の活動(KOKA☆オレンジサロン,勉強会)

2022年12月7日

11月は、前半にKOKA☆オレンジサロンを開催し、後半には毎年恒例の上級生から下級生に向けた勉強会を開催しました。

今回のオレンジサロンでは、いつものように運動と脳トレを行った後、本学の健康栄養学科の橋口美智留先生から「しっかり食べてフレイルを予防しよう!」のテーマで講義をしていただきました。その後、学生たちのコーナーで、自分たちで考えた「ある・なしクイズ」、声を出しながら左右の手で異なる動きをする手遊び、呼吸と発声のトレーニングの「のど仏スクワット」、お口の筋肉を鍛えるパタカ体操、などを行いました。

その他に、来場者の発声持続時間や嚥下機能の簡易テストを行いながら、交流させていただく時間もありました。

学生の振り返りには、「進行が前より上手にできた」「前回より積極的に話しかけることができた」「前回より参加者の方と楽しく話すことができた」との前回からの改善点や、「前で話す時に緊張して上手に話せなかったので、前に出ても落ち着いて話したい」「お一人と話す時間が長かったので、次は多くの人と話せるようにしたい」など、次回に向けた視点、「次回も絶対参加すると言っていただいて嬉しかった」との来場者からのお言葉についての感想がありました。

異なる世代の方々との交流に楽しんで取り組めているようで、今後も楽しみながら活動を続けてもらえたらと思います。

上級生から下級生への勉強会は、学習ステーションのラーニングルームで行いました。摂食嚥下のメカニズムの説明や、飲み込みやすい食品の紹介として、とろみ剤を入れた飲み物を作る演習がありました。

最近発売されて話題の、炭酸飲料用のとろみ剤でサイダーにとろみをつけたものは美味しかったのですが、普通のお茶にとろみ剤を入れたものは、飲みやすい味ではなく、下級生からは飲むのが辛いと言った声が聞かれました。摂食嚥下障害の方々の支援を行う際に、この体験が役立つといいですね。