2015年度 見る!視る!観る!放送業界就職への道

「ライフ イズ ビューティフル」を鑑賞しました

2016年1月14日

第7回の学Booo。この日が最後の活動ということで、顧問が「ぜひ見てほしい」作品の視聴。
セレクトしたのが「ライフ イズ ビューティフル」。

この映画の特徴は2つ。まず1つは、作品が前半と後半で大きく内容が変化すること。前半はコメディタッチで進むが、ある事件をきっかけに後半はシリアスなタッチで進行する。
そして、そんな変化を可能にするのが、この作品のもう1つの特徴であるナチスドイツによるユダヤ人の虐殺を描いた作品であること。ここまでの説明で視聴スタート…

作品視聴後の感想は、皆、その劇的な変化にびっくりしたこと!そして、映画前半に貼られたさまざまな伏線が後半大きなうねりとなってエンディングへと向かうことにも衝撃を受けたようだった。映画だからこそ可能になりうる世界にあらためて「映画の素晴らしさ」を確認してもらえれば、最後にこの作品を鑑賞してもらった価値があるというものだ。皆さん、最後までお疲れさんでした~。

「不滅の恋 ベートーベン」を鑑賞しました

2016年1月7日

第6回の学Booo。
この日は事前に予告しておいた、学生のリクエストによる作品鑑賞。ぜひ見てみたい!という作品を学生に事前に調査し、その中から1作品を選び視聴するもの。

今回選ばれた作品は「不滅の恋 ベートーベン」。誰もが知る偉大な作曲家が亡くなった後、遺産相続を委ねた女性が誰なのかを探し当てるというストーリー。顧問も視聴経験がなかったので、興味津々に上映スタート。
才能に恵まれながら耳が聞こえなくなり、人にも恵まれなかった晩年を描きながらストーリーは女性探しを軸に展開していく…。そして、たどり着いた末の意外な女性の正体とは…。

視聴後の感想は概ね高評価だった。古きヨーロッパの街並みも随所に登場し、映画ならではのスケール感があった。ただ一つ、ベートーベンはじめ出演者が皆、英語で話していたことに少し違和感が残った。アメリカの映画なので仕方ないが、ベートーベンはやはりドイツ語では…。皆さん、今回もお疲れさんでした~。

日本映画を代表する3作品について解説しました

2015年12月17日

第5回の学Booo。
まずは、日本を代表3つの映画について、「七人の侍」「東京物語」について解説。特に黒澤作品は強く海外の監督に影響を与えたこと、例えば「七人の侍」は「荒野の七人」に。「隠し砦の三悪人」は「スターウォーズ」に。

また、「東京物語」は、先日逝去された原節子さんの代表作であることを小津安二郎監督の作風とともに紹介した。その後、いよいよ作品鑑賞、モノクロ作品であること、音声が非常に悪いことを念頭に視聴してほしいことを伝えて上映スタート。
長編作品であることを考慮し、途中、講師の判断で20分ほど早送り、講師の一番好きなシーンで一度、DVDを止めて解説、さらにクライマックスに向かうシーンではその後の展開を想像して予想してもらった。上映再開後は、まさかのシーン、涙を誘うシーン、有名なブランコに乗りながら「ゴンドラの歌」を歌うシーンを過ぎ、なんとか鑑賞終了。

鑑賞後は全員に予想していたシーンが当たっていたかどうかを尋ね、最後に全員の感想を求めた。合唱部で老人ホームを尋ねた際「ゴンドラの歌」を歌った経験がある等の感想?もあり、作品の持つ影響力を感じながら今年最後のロングラン学Booo終了。みなさん、今回もお疲れさんでした~。

「Mr.ビーン」を鑑賞し、コメディとは何かを考察しました

2015年11月19日

第4回の学Booo。まずは、コメディという作品ジャンルについて説明。
今回選んだ作品はイギリスのコメディ「Mr.ビーン」。作品の概略を説明した後、日本のコント番組の
多くにこの作品の模倣が見られることを例を挙げて紹介、その理由を解説した。

前回、視聴が社会派作品と非常に重たいテーマを扱っていただけに、今回は軽い気持ちで視聴してもらった。視聴後の感想もいい意味で軽いものが多く、狙い通りの効果となった。

ただ、端々には鋭い意見が垣間見えて、学生の視聴する力「オーディエンス力」が構築されつつあることを感じた。みなさん、今回もお疲れさんでした~。

 

映画「砂の器」を鑑賞し、テーマ解説を行いました

2015年11月5日

第3回の学Booo。今回は指導教員からまず放送業界志望者に求められる「原作者、監督の作品に込めたテーマを読み解くこと」の必要性を解説した。その後の作品視聴は「砂の器」。あえて、何も説明せずに作品を視聴した後、原作者の松本清張、監督の野村芳太郎が何を伝えたかったことを解説、その後、学生から感想を述べてもらった。

昭和40年代の作品で出演者もほとんど知らない、かつ、社会的にかなり重たいテーマを扱ったこの映画に、教室内は、視聴後も重たい空気が漂っていたが、それを切り裂くような鋭い意見に少しホッとした。

皆さん、今回もお疲れさんでした~。