2018年度 読書サークル・ビブリオフィリア

京都の有名書店をめぐるガイドツアー

2019年3月20日

平成30年度最後の活動は、京都の有名書店をめぐるガイドツアーを実施しました!

11時に京阪三条駅で待ち合わせて、鴨川、一保堂茶店、下御霊神社といった名所をめぐり、
最初の目的地「三月書房」へ。
ここは小さいけれども書棚が個性的で、読書通には有名な本屋さんです。

 

 

 

 

 

次なる目的地「誠光社」は一乗寺にある恵文社の元店長が独立して作ったお洒落本屋さん。

 

 






みんな思い思いに本を物色して、隣にある「アイタル・ガボン」へ。
ここはパスタやパニーニのランチセットが美味しく、本もたくさんあるブックカフェです。
参加者は、ランチが来るまでの間に鳥山明の『ドラゴンボール』や
手塚治虫の『ブッダ』や吉田戦車の『伝染るんです』を読みふけっていました。

 

 

 

 

 

食後は水鳥を観察しながら鴨川を歩きました。
参加者のみなさんは、もうマガモとカルガモとヒドリガモの識別も、
アオサギとダイサギ・チュウサギ・コサギの識別もできるはずですよね?

 

 

 

 

 

さて、そうこうしているうちに出町柳の「出町座」に到着です。
ここは1年ちょっと前にできた新しい映画館で、1階にカフェと書店が併設されています。

ちなみに、引率者の藤田はここで松原始の『カラスの教科書』を買いました。
まだ読了はしていませんが、「頭がポワポワ」していて「首が頼りない」ヒナ鳥の描写や、
カラスのカップルの「腹が立つほどのいちゃつきっぷり」が面白く、
カラスのことが大好きになってしまいました。

 

最後は、ローカルな趣があふれる叡山電鉄に乗って、
一乗寺の「恵文社」へ。ここは全国から本好きたちが巡礼しに来る、言わずと知れた超有名書店です。

みんな珍しい本や雑誌、雑貨に圧倒されたのではないでしょうか。

春休みももうすぐ終わり。桜が咲いたら新入生が入ってきます。
どうかビブリオフィリアに新しいメンバーが加わり、ますます活動が充実していきますように!

福澤諭吉『学問のすすめ』の現代語訳を読んで、ディスカッションを行いました

2018年12月12日

今回のビブリオフィリアでは、参加者の多数決で選んだ本をみんなで読む読書会を開催しました。
水曜日は誰もが名前を知っている古典・福澤諭吉『学問のすすめ』の現代語訳の読書会、そして金曜日はカフカの『変身』です。

 『学問のすすめ』では、当時の人たちがこの本をどう読んだのか、
明治時代初期の識字率は、福澤は社会的弱者に厳しすぎないか、などが話題になりました。

また、カフカの『変身』では、虫はどんな姿をしていたのか、
虫の大きさはどれくらいか、グレーゴルの家族の虫に対する関係性はどう変化していくかなど、
参加者のバラエティーに富む視点が共有できて盛り上がりました。

プラトンの哲学書『クリトン』を読み、担当者の藤田のガイドで内容についてのディスカッションを行いました

2018年11月7日

ビブリオフィリアでは、6月にプラトンの有名な哲学書『ソクラテスの弁明』を読みました。
今回の読書会のテーマは、続編の『クリトン』です。

 『クリトン』は、死刑判決が下ったソクラテスを老友のクリトンが見舞うシーンで幕が開きます。
クリトンは亡命の準備が万端であることを告げて脱獄を勧めるのですが、
ソクラテスは「脱獄するのが正しいことかを考えてみよう」と提案して哲学談義を始める・・・という内容です。

 

今回話題にのぼったのは、

・ソクラテスとクリトンの.不思議な友情

・ソクラテスは法への服従についてどういう考えを持っているのか

・そもそも正義とは何なのか

『クリトン』は『ソクラテスの弁明』よりも読みやすく、みんな楽しく読めたようです。

 

 次回は12月半ばに福澤諭吉『学問のすすめ』の現代語訳とカフカの『変身』を読む予定です。どうぞお楽しみに!

 

各参加者がお気に入りの本と、次々回の読書会で課題図書にしたい本を紹介しました。

2018年10月13日

読書サークル・ビブリオフィリア、
後期の第1回目は、10月10日の水曜日組と13日の金曜日組に分かれて、
前期にも実施した「何でも読書会」を行いました。

「何でも読書会」とは、一人ずつお勧めの本を紹介して、
その魅力についてみんなでわいわい語り合う読書会です。

今回も小説を中心に、下記のような色々なお勧め本について語り合いました。

・清水茜『はたらく細胞』

・夏目漱石『坊ちゃん』

・ドリヤス工場『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』

・塩田武『騙し絵の牙』

・佐野徹夜『君は月夜に光り輝く』

・ダニエル・キース『アルジャーノンに花束を』

・レーモン・クノー『文体練習』

・市川春子『宝石の国』

・瘤久保慎司『錆喰いビスコ』

・わかやまけん『しろくまちゃんのほっとけーき』

・ブロイスラー『クラバート』

ちなみに、2名から推薦があった『はたらく細胞』は言語聴覚学科のコモンズにも置かれていて、
医療系の基礎知識を理解するのに便利な楽しい本だそうです。みなさん、ぜひ読んでみてください。

 

お勧め本の紹介の後は、12月の読書会で読む課題図書をみんなで決めました。
水曜日組は、

・福澤諭吉、斎藤孝訳『現代語訳 学問のすすめ』

 

金曜日組は、

・カフカ『変身』

に決まりました。どちらも古典なので読み応えがありそうです。

 

次回は哲学書の読書会で、プラトンの『クリトン』を読みます。ぜひご参加ください!

 

メンバーの青野さんの著書『わたし“前例”を作ります』について質疑や討論を行いました

2018年7月13日

今回のビブリオフィリアは、
メンバーの言語聴覚士専攻2回生・青野浩美さんが出した本
わたし“前例”を作ります
を読む読書会を2回にわたって実施しました。

青野さんは、光華で学びながら気管切開を乗り越えて
ソプラノ歌手の活動をされているプロの歌手です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読書会では、本を読んで印象に残った箇所や感想をみんなで共有したあと、
患者に対する医療者のコミュニケーションのあり方や、
青野さんが普及活動をされている「医療的ケア」の問題などについて質問があり、
活発な議論が起こりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

本の著者に直接質問できる貴重な機会に、
メモをとりながら真剣に青野さんの言葉に耳を傾けるみんなの姿が印象的でした。

 

最後は全員で青野さんの周りに集まって記念撮影。
参加者にも青野さんにもたくさんの学びがある、とっても有意義な会になりました。