2023年度 コミュニケーション支援プロジェクト

加音訪問(2月)

2024年3月28日

小雨模様の中、加音を訪問しました。作業所の中は暖かく、みなさんにも暖かく迎えていただきました。

 絵本は4冊持参して、3冊を読み合わせする予定でしたが、3冊目を多数決で決めようとしたらほぼ同数だったので、結局4冊すべて読みました。利用者さんは内容を覚えていて、「次はこうなる」と言いながら、一緒に読んでくださいました。

 表情作りは鬼の顔です。節分はとっくに過ぎてしまいましたが、たくさんの鬼を描きました。2本角の赤鬼さん、1本角の子供鬼さん、怒り顔、泣き顔、金棒を持って逃げる鬼さん・・・。

色々な表情の鬼が出来ました。今日は加音に来ていた実習生さん2人も参加してくれました。

節分に豆まきをした人は少なかったのですが、巻きずしは参加者全員が食べていました。節分は、豆まきではなく巻きずしを食べる日に変わったのか???

 節分の歌をご存じですか。

 ♪♬ 鬼は外 福は内 ぱらっぱらっぱらっぱらっ 豆の音 鬼はこっそり逃げていく

    鬼は外 福は内 ぱらっぱらっぱらっぱらっ 豆の音 はやくお入り 福の神 ♪♬

 YouTubeを流しながら皆で楽しく合唱しました。

 鬼は退散して、たくさんの福の神がやってきましたよ。

すももクラブを訪問しました!

2024年3月28日

2月29日(木)、1年生2名と2年生1名で十三にある「地域活動支援センター すももクラブ」を訪問しました。

 以下、学生の感想です。

(N.K)

 今回2回目のすももクラブの見学をさせていただきました。

今回も利用者さんの方がとても仲良く楽しそうに会話している姿や利用者さんの作った素敵な作品をたくさん見させて頂きました!

また、明るい方が多くすももでの活動を楽しそうにしている姿を伺うことができ、このように利用者さんが楽しみながらリハビリや訓練、新しい趣味等を行って貰えるような言語聴覚士になりたいと思いました!

また機会があったら失語症の方と関われるような場に参加したいなと思いました。

(S.S)

 本日のすももクラブ見学で、多くの当事者の方と沢山コミュニケーションをとることができました。様々な失語症の種類の方がいました。授業で学んだ失語症の分類の特徴を思い出し、この方はこのような症状があるので、ブローカ失語の方であるのではないか、など、考えて見学をすることができました。他にも、自己紹介や当事者の方と質問交換などを行い、とても良い時間を過ごせました。ありがとうございました。

(T.M)

 初めて十三のすももクラブを見学させて頂きました。事前に、先輩に杖をついている人や車椅子に乗っている人は、右麻痺があり、ブローカ失語の可能性が高いと言う話しをしてもらい、注目すべき点などを言って頂いたので、授業で習った失語の種類を頭に考えながら、見学をしました。実際に、杖をついていた方は、右手ではなく、左手でペンを持ったり、手を動かしていたので、ブローカ失語だと考えました。利用者の方で話した声をタブレットが文字起こしをする物を使っている方がいたのが印象的でした。その中でも、右麻痺がある利用者さんがいて、非流暢だったので、ブローカ失語だと考えたのですが、長時間話を聞く時は、文字起こしを活用していたので、聴覚的理解が良いのか悪いのかが自分ではわからなかったです。

利用者さんがすももクラブの時間を本当に大切にしていることがよくわかる見学でした。

(地域活動支援センター すももクラブ)

今年度最後の加音訪問

2024年3月27日

春の嵐の突風の中、加音を訪問しました。

 絵本の読み合わせは3冊です。いつもの「どんなかお こんなかお」、久しぶりの「おおきなかぶ」、そして初めて登場する「しゃっくりがいこつ」です。

 「どんなかお こんなかお」では、教員と学生たちが表情に合わせる手の動作を決めて、同じようにやってみました。参加者の受け止め方はどうだったでしょう。「おおきなかぶ」ではかぶを引っ張る動作をしながら、声を合わせて「うんとこしょ どっこいしょ」と頑張りました。最後にかぶは抜けるのです。そして「しゃっくりがいこつ」です。しゃっくりが止まらないがいこつはいろいろ試すのですがうまくいかず、最後に自分の顔を鏡で見てびっくりしてしゃっくりが止まるのです。参加者で、どうしたらしゃっくりが止まるだろうと話し合いました。「自然に止まるのを待つ」「水を飲む」「息を止める」という意見が出て、どれも効果がありそうでした。

 次は、おひなさまに目鼻を描いてひな壇に飾りました。3人官女はお餅を食べていたり、お酒を飲んでいたり、タンバリンを叩いている5人官女がいたり、お茶目なひな壇が完成しました。参加者によって個性豊かな表情が描けました。

 最後に、おひなさまの歌をみんなで歌いました。

 3月は卒業式のシーズン、明日は光華女子大学の卒業式です。華やかな着物と袴姿の学生で溢れます。春の嵐が今日でおさまります様に。

1/15 絵本の読み合わせ@「加音」

2024年1月31日

今年、初めての加音訪問です。
お正月は、皆、楽しく過ごせたでしょうか。
さて、いつもの絵本を2冊、表情を作りながら読みました。初めて絵本を読む1年生は、少し自信が無さげです。でも、利用者さんが合いの手を入れてくれて、なんとか上手くいきました。
新しい絵本「にんじん ごぼう だいこん」は紙芝居風になっていて、大根さんが身体を洗う場面を、身体の動きで表現しながら楽しみました。
人参・ごぼう・大根に顔を描いて、お風呂に入れていきます。利用者さんが描かれる表情が、何とも言えず、愛嬌があって、楽しくて、1っとして同じお顔はありません。
最後に「いい湯だな」を歌って盛り上がりました。


以下は、参加学生の感想文です。
「こんにちは。今回は2回目の参加でした。初めて加音での絵本の読み聞かせの経験をし、もっと自分の表情を豊かにし、コミュニケーションをとる大切さを学びました。先輩方のコミュニケーションのとり方や、話の話題の引き出し方などを自分にも取り入れていきたいと思いました。加音の方々もとても楽しそうに活動に取り組んでくださり、とても嬉しかったです。次回参加する際には、今回学んだことを意識していきたいと思います。」(S.S.)

「今日は2回目の参加でした。初めて利用者の方の前で本を読んだので緊張しました。先輩方の読み方や進み方を聞くと、声のトーンや顔の表情が豊かでさすがだなと思いました。次回は、表情に変化をつけながら読むことを心がけたいと思います。まず自分が楽しむことが大切だと聞いたので、自分が楽しみながら利用者さんにも楽しんでもらいたいです。今回は先輩が進めてくださったのでスムーズに進行したけど、自分の場合だったらうまく行かなかったと思うので、周りを見て、話を振りながら進行できるようになりたいと思いました。」(T.M.)

12/16「失語症サロン(クリスマス会)」開催☆

2024年1月5日

「失語症サロン」クリスマス会が、若い失語症者の会と合同でにぎやかに開催されました。学Boooのメンバーではない学生2名も、準備から参加してくれました。当事者・支援者・学生みんなで、部屋を飾り付け、クリスマスツリーも飾ります。机を並べて各人が持ってきたクリスマスプレゼントを置く準備もできました。。

 学生が、お迎え演奏をする中、参加者がぞくぞくと到着されます。総勢なんと30名を超えました!

 当事者の自己紹介からスタートです。考えながら、準備してきたメモを見ながら、一生懸命話される姿に、みんな頷きながら聞き入ります。

 そして、学生の合奏(ハンドベル・フルート)です。失語症サロン当日の午前中に練習しただけという綱渡りでしたが、中高校などで吹奏楽部だったという学生が多く、なかなか良い演奏になりました。皆さん方が暖かく見守ってくださり、たくさんの拍手をいただきました。

 次はゲームの時間です。3つのグループに分かれて、学生が作ったババ抜きをしました。どのグループもなかなか上がれず、盛り上がったゲームになりました。

 その後休憩して、差し入れのシフォンケーキをいただきました。ボランティアの方の手作りだそうですが、プロの味でした。ごちそうさまです!ケーキをいただきながら、折り紙細工に顔を描き入れます。いろいろな顔が出来ました。

 いよいよプレゼント交換です。誕生日の早い順に選んで取っていきます。大きいものから小さなものまで、中身が分かりませんので、家に帰って開けるのが楽しみです。

 最後は、当事者の方が弾かれるクリスマスソングに学生がハンドベル・フルート・電子ピアノで合わせます。他の参加者は歌で参加します。

 楽しい時間はあっという間に過ぎて、みなさん笑顔で帰られました。

以下、学生の感想です。

初参加してみて、みなさんとても笑顔で楽しんでおられたのが1番印象に残っています。今まで失語症の方のお話を聞くなどはしたことがありましたが、一緒にゲームをするなど遊ぶことは初めてだったので、どのように麻痺がある方のサポートに回ればいいのかなど、とても勉強になることが多かったです。中には府外から参加されている方もいて驚くのと同時に、こういった当事者さんがコミュニケーションを取れるような場の大切さがわかりました。遠くでも参加したいと思えるような場を作れると良いなと感じます。今回のサロンでは緊張もあって、参加者の方とあまりコミュニケーションをとれなかったので、次回参加させていただくときには積極的にコミュニケーションを取りにいきたいです。(N.S.)

今回初めて失語症サロンに参加させていただきました。実際に当事者の方とお話ししながらゲームをしてみて、みなさんクリスマス会を楽しんでおられたのがとても印象に残りました。ゲーム中や、当事者さん同士の会話の中でサポートとしてどのように関わっているのか、実際にSTさんの行動や声掛けの仕方をみて学ぶことが多かったです。今回学んだことを活かして今後も、参加させていただきたいと思いました。(A.M.)