2016年度 日本の伝統美「和のテイスト」研究会

日本の伝統美「和のテイスト」研究会、3年目始動 !!

2016年5月12日

「和・研」では今年度も世界に誇れる日本の文化に触れ、その美意識から豊かな感性と教養を身に付けていきたいと考えています。

第1回目は4/26のお昼休みに集合、大学・短大ともに新たなメンバーが加わり、これからの活動について打ち合わせをしました。今年度も大きなテーマの1つとして、伝統衣装や身近な着物の「着付け」を体得します。
まずは本学所有の「十二単衣(女房装束)」を用いて、着付けの「作法」を学びます。
説明に用意した唐衣の実物を初めて見た新入生は興味津々。こんな素晴らしい装束に直接触れられる機会は、京都の大学でも稀少。じっくり、しっかりと学んでいきたいと思います。いつかは地域の皆さまにこの素晴らしい伝統文化をご披露できればいいですね。
2つ目はフィールドワーク。祭礼見学、舞台芸術鑑賞、伝統文化・工芸品の見学などを計画中です !! 京都光華だからこその学びの環境を活かして、どんどんホンモノに触れていきます。

さらに、前年度も好評であった「書(しょ)」の稽古にも励みたいと考えています。
毛筆・墨による「書」の濃淡・空間の美しさや躍動感を知り、社会人として身に付けておいてほしい、「筆で字が書ける」ことをめざします。もちろん、浴衣の着付けも稽古して、着くずれしないキリッとした着こなしで、祇園祭にも出かけたいと思います。

ということで、5/12の第2回目の打ち合わせでは、早速京都の「三大祭」の一つ、葵祭(あおいまつり)見学についての勉強会をしました。

 

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5/15に行われる葵祭は、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ=下賀茂神社)と賀茂別雷神社(かもわけづちじんじゃ=上賀茂神社)の例祭で、その歴史は1400余年。平安時代以来国家的行事として行われ、「路頭の儀」では500人を超える王朝装束の近衛使代、文官・武官、斎王代をはじめとする女人たちが、騎馬、輿、徒歩で牛車2基などを従え御所⇒下賀茂神社⇒上賀茂神社へ巡行します。まさに王朝絵巻と言うにふさわしい壮麗、風雅なお祭りです。また葵祭に先立って下賀茂神社では流鏑馬(やぶさめ)、歩射神事(ぶしゃしんじ)、御蔭祭(みかげまつり)、上賀茂神社では賀茂競馬(くらべうま)、両神社交代に斎王代・女人列御禊神事(さいおうだい・にょにんれつみそぎしんじ)などが行われています。いずれも千年の都の歴史を感じる厳かな神事です。今年はご縁あって和・研を担当するM副センター長の姪が女人列の采女(うねめ=斎院の神事を司る女官)を勤めることになり、5/4に行われた御禊神事の際の画像も見ながら、装束や装飾品について学びました。

当日の見学スポットを伝授しましたので、各自で楽しんできてほしいと思います。
くれぐれも、熱中症に気を付けて、早めの水分補給を。。。

さらに、担当教授(文学科・キャリア形成学科)から8/7の文楽鑑賞についてのアウンスです。
大阪の国立文楽劇場の名作劇場を特別料金で鑑賞させていただけるとのこと、7/26には、事前の打ち合わせ会で鑑賞の手引きによる予習をします。今から楽しみです。