2024年度

2月、3月の活動

2025年3月25日

国際交流サークルFuture Bridgeでは、2月はサークルメンバーと近隣の日本語学校に通う留学生とでボーリングに行き、お互いに楽しい時間を過ごしました。また、3月には卒業していく先輩を囲んでメンバーが集まり、たこ焼きパーティーをして、先輩への感謝の気持ちを伝えました。

ボーリングの様子はメンバーのキャリア形成学部の清水さんが書いてくれました!

今回は京都の留学生4人(アメリカ・トルコ・タイ・台湾)と光華生3人でボーリングに行きました。

春休み中にどこに行って何をするのか、一から学生で考え予定を立てました。

予定より少ない人数となってしまいましたが、とても盛り上がりました!

みんなボーリングをあまりすることがないと言っていましたが、ピンが倒れるようにそれぞれ工夫をしていました。

ボーリングの後には、メダルとUFOキャッチャーができる券をもらったので楽しみました。UFOキャッチャーではたくさん取れた人もいて盛り上がりました!

その後はご飯を食べに行きました!

今回の交流でより仲が深まったような気がします?

3月4日は卒業する4年生達を囲んで3年生以下の学生さん達がたこ焼きパーティーを企画!参加してくれた学生さんが所属する学科は、キャリア形成学科、看護学科、心理学科、子ども教育学科、社会福祉学科、栄養学科・・・と本当に様々な学科の学生さんが集いました。

たこ焼きの材料もたこ、ウィンナー、チーズ、キムチ・・・など学生さんが事前に準備して、手際よく作っていました。やっぱりみんな小さいときから家庭で作り慣れているのか、美味しそうなたこ焼きが出来上がりました。

たこ焼きを食べながら、後輩達が準備したプレゼントを先輩に渡し、記念撮影!

ホワイトボードにはとっても上手な手書きのメッセージとイラストが描かれていました。

話しはつきることはなく、先輩の卒業後の進路から、Future Bridgeでの懐かしい思いで話、そして、「卒業してもできるだけ、大学にも顔を見せてください!」という声も。

在学中、楽しいことも辛いこともいっぱいあったと思いますが、多くの活動を通じて得た様々な経験は必ず卒業後も彼女たちの生活に彩りを加えてくれると思います。光華での思い出を胸に4月から社会人として頑張ってくださいね!

来年度も様々な国際交流イベントを企画予定です。春から何か新しいことを始めてみようと思っているみなさん、是非、Future Bridgeをのぞきにきてください!

みんなで日本人、外国人と国境を越えて交流しましょう。そこには、新しい出会い・発見が必ずあります。

やわらか和菓子作り見学・体験

2025年3月25日

KOKA☆オレンジサポーターズは、いつまでもおいしく食べるために、食べる機能の低下予防の啓発に取り組むとともに、食べる機能が低下した方向けの介護食・嚥下調整食について学んでいます。

今回は、食べる機能が低下した方でも食べやすい、「やわらか和菓子(みたらし団子)」作りの見学に伺い、一部、体験もさせてもらいました。参加した学生の振り返りでは、「熱がまんべんなく広がるように銅の鍋を使っていること、団子を型で作っていることを知れてよかった」「やわらか和菓子がどのようにして飲み込みやすくなっているのかを、しっかり理解できた」「飲み込みにくいたくさんの人に食べてほしい」との感想がありました。

食べる機能が低下した方への支援について、これからも学びを深めていきましょう。

フィールドワーク 京都の歴史・和の文化体験ツアー

2025年3月11日

今回はフィールドワークとして、上京区の西陣界隈へ出向き、その地に生まれた伝統文化や史跡を訪ねました。

まずは堀川今出川の「西陣織会館」へ。この辺りは平安時代に朝廷の役所「織部司おりべのつかさ」のもとに絹織物技術者を集めて組織したのが起こりとなって日本の高級織物の中心地となったとか。室町時代、応仁の乱で焼け野原となった後も、避難していた職手が西軍の陣のあったこの地(通称:西陣)に戻って座を復活して再興したとのこと。幾多の苦難を乗り越え、次代へつなごうとする古人のパワーと使命感…、日本の伝統産業を守ってきた街の人たちの熱い思いを感じました。

会館には繭から生糸、さらに絹糸、織物になるまでの工程や、織屋の店や機織り機の模型が展示されていてわりやすく、また実演のコーナーでは伝統工芸士の方に、大変な時間と技術を要して織り出される「爪掻本綴れつめかきほんつづれ」の織り方を見せていただき、伝統文化継承への思いとご苦労を伺いました。この織り方は手の爪をやすりで削ってギザギザにし、縦糸を爪で掻き寄せて織る最高級織物であり、その作品の見事さに圧倒されました。伝統の手仕事が生む精緻で美しい織物を見学して、貴重な絹糸を丁寧で高い技術によって作り上げるきものや帯が、何代も大切に受け継ぎ着用される所以がよく理解できました。

さらに展示会場では、多くの貴重な時代物の織物や装束を見学することができ、和文化の美を堪能するとともに、ホンモノを観ることの大切さを実感しました。

次に、今出川通りを北に渡った京菓子の老舗「鶴屋吉信」さんで和菓子づくりを見学、職人の方から和菓子の「意匠」「季節感」「吉祥」などについての説明と、目の前で和菓子作りの工程を見せていただき、掌の中で、春を告げる「寿梅」「下萌え」のお菓子ができ上がっていくその技術の素晴らしさ、美しさに感動しました。また、職人の方たちの和菓子への深い愛情を知り、メンバーもこれからは小さなお菓子一つひとつに込められた職人さんの思いを感じて食したいと感じたようです。訪問が節分の時期でしたので、お抹茶茶碗も百福(おたふく)の文字と可愛いお福さんの絵が描かれており、佳い年となり幸多かれと願っておもてなしをされるお店の思いと季節を感じるお菓子をいただき、ビルの階上に造られた坪庭の美しさとお茶室での静かなひと時に、また一つ和の文化の素晴らしさを学ぶことができました。

続いてすぐ北側の通りに位置する応仁の乱 西軍の総大将 山名宗全の旧宅跡を訪ねた後、堀川通を南へ下り晴明神社を訪ねました。平安期の天文学者、陰陽師の祖といわれる安倍晴明を祭る神社ですが、応仁の乱以降は敷地も縮小、荒廃したものを近年に復興したとのことで、特に最近はパワースポットや占いを好む女性ファン、外国の方が多いようで賑わっていましました。一の鳥居には神社名ではなく陰陽道の晴明桔梗(五芒星)が掲げられ、京都の歴史を感じる見慣れた神社とは少し違う雰囲気でした。

さらに応仁の乱の主戦場となった堀川通を東に渡り小川通界隈の史跡と、南北に建ち並ぶ茶道大成者 千利休から続く表千家(不審庵)・裏千家(今日庵)の和の建造物の外観を表通りから見学、日曜日で近隣に続く茶道具店はお休みが多かったのですが、茶道の文化の継承が感じられる美しい街並みでした。

京都は、どこを歩いても歴史と伝統文化に触れることができ、またその伝承者に会える町です。これからも学内での学びと併せて、さまざまなフィールトワークを通して日本人の美意識を知り、感性を磨いて行ってほしいと思っております。

お香体験

2025年3月11日

今回は特別講師として、本学の卒業生であり京都のお香の老舗「天香堂」ご店主の奥裕美先生にお越しいただき、「お香」とは何か、古代に外国から伝来したお香の原材料を日本人がどのように生活の中に取り入れていったか、さらに日本人の「香り」への繊細な思いと「道」としての精神性が作り出した「香道」について、お話しを伺いました。

お香は「においを嗅ぐ」のではなく、五感で感じる、丁寧にあじわうというような意味から、「香を聞く」、「聞香」ということからも、とても繊細で精神性の高いものと感じました。

当日は、自然の中で何千年もかけて芳香を醸し出すお香になった貴重な「お香の原木」や、様々な種類のお香をお持ちいただき、実際に香り(薫り)を聞く体験をしました。

これらを学んだあと、自分でいくつかのお香を入れ合わせて「自分好みのお香袋」を作る体験を指導いただきました。

お香の組み合わせ方も、どのお香を主にして入れるか、合わせるお香は何にするかによって一応の方向性あるようですが、その香りを優しい、爽やか、柔らか、スッキリなど、どう感じるかはその人の感性によって異なるようで、まさに「自分好み」の聞香を楽しめる作品になりました。

お香が、日本の四季と日本人の研ぎ澄まされた感性が育んだ伝統文化であることを知るとともに、原産地ではこれまでの香木はもう枯渇するという危機の中、日本の伝統文化の伝承と併せて、自然からの恩恵を地球規模で後世に受け継いでいくことの大切さも学べました。

着物文化について

2025年3月11日

今回は日本のきもの文化の歴史について学び、前回に引き続き王朝装束の中から女房装束(唐衣裳装束=十二単)を見学しました。[着装の仕方は前月ブログ参照]

まず、講師から古代から現代までの男性、女性の衣装について、どのような背景で決められ

制度化され、さらに発展、変遷していったかの概要が説明され、その中で人々が衣装に対してどのような意義(例えば儀礼や神事などの晴れの装束による敬いの心、また決まりごとの中での日常服=褻けの装束の個性の出し方、楽しみ方)を見出し、また工夫していったのかを学びました。そして、日本では、基本となる姿勢として日本の自然を大切にして生活に取り入れてきたこと、このことが今も和の文化が世界から称賛され憧れられる大きな要因であることを学びました。特に、平安時代の国風文化で発展した王朝装束は、自然の色、意匠を表現した美術品とも言える優雅なきものです。

続いて、実際に十二単を構成する各装束を広げ、資料に沿った細かな説明とともに着付け方を見学し、最後にメンバーが洋服の上からではありますが、上着、唐衣、裳を着装させてもらいました。

全体の何分の一の枚数であるのにかなり重く感じる装束に、昔の女性は大変だったろうとの感想も寄せられましたが、貴重な装束に直に触れる機会を通して、歴史・文化・服飾美の知識習得とともに古来より日本人が大切にしてきた「美しさ」への感性を磨いていってほしいと思います。

なお、日本の伝統美・和のテイスト研究会では、これまでに学生自身が実際に何度も十二単の着付けの体得をし、地域の皆さまにも披露しております。詳しくは、過去のプログ(2015(平成27)11月からの記事)をご覧ください。