2019年度 コミュニケーション支援プロジェクト

5月の活動~失語症者とのコミュニケーションの取り方~

2019年5月30日

学生による失語症当事者の方と会話体験や失語症評価(SLTA)を実施しました。
学生が直接、当事者の方とコミュニケーションを取ったり、評価を行ったりする機会はかなり限られているので良い体験になったと思います。

 

以下は参加した学生の感想文です。

 

今回は学Booo「コミュニケーション支援プロジェクト」の活動にて、患者様に対し標準失語症検査(以下SLTA)を取るという貴重な機会を与えて頂きました。
私はこれまで当事者の方に実際にSLTAを取ったことがなく、今回初めて患者様を目の前にして自分自身でSLTAを取り、多くのことに気付かされました。

先生が検査をされているのを見て記録や評価をするのとは異なり、検査の進める速度や話し方などマニュアルには載っていないような部分も考えねばならないのだと実感しました。
「患者様が極力不快な思いをしないようにヒント呈示をするにはどう言えばよいのだろう」「あともう少しで正答が出そうだけれどもヒントを出すべきなのだろうか」などと考えながらも、検査者が自信のない態度であれば患者様も不安になってしまうため、堂々としていなければならならず、様々な箇所に注意を払うことが非常に難しかったです。

検査時などフリートーク場面以外のこちらの言葉かけや態度も、患者様との信頼関係の形成に大きく影響するのだと身をもって感じました。
単に検査と言っても、ただ評価するだけではないのだと、今回の経験を通して気付くことができました。( 4回生AM