2023年度 コミュニケーション支援プロジェクト

8/21 紙芝居・絵本の読み合わせ@「加音」

2023年8月23日

8月21日、外は猛暑です。

学生3人と加音を訪問しました。新メンバーがいたので、久しぶりに自己紹介からスタートしました。

それから、紙芝居「まるいもの な~んだ」を学生が読みました。正体は何だろうとみんなで当てていきます。「丸いもの な~んだ?」利用者さんが当てていきます。「みずまんじゅう!」「ドーナツもある」。正体は? まんじゅうでした。楽しく盛り上がりました。

それから絵本の読み合わせです。「おいもほり」ニワトリが植えたさつま芋が大きくなったので、食べようと思い引き抜こうとしますが、土の中では、ネズミが狙っていて、やはり引き抜こうとします。お互い引っ張り合いです。仲間も集まってきて「ウ~ン ウ~ン」。ブタがニワトリの助けに入ると、なんとさつま芋にネズミやモグラもついて引き抜けました。大笑いです。

表情作りゲームをして、歌を歌って、怖いものをみんなで上げていって、和気あいあいと大きな声で笑いあって、今月も楽しかったです。

暑い残暑を、笑いで吹き飛ばしましょう!

7/10  七夕@「加音」

2023年7月21日

2023年7月10日

    今月も加音にやってきました。新しいメンバー2名も一緒です。

 7月と言えば、そう、七夕です。加音の部屋の前にも笹飾りがあり、短冊が飾ってありました。利用者さんが願い事を書いたと教えてくださいました。

 今日も、まずは絵本の読み合わせです。いつもの絵本「どんなかお こんなかお」「かおかお どんなかお」を、色々な表情を作りながら読み合わせました。

 次はふく笑いです。織り姫と彦星の顔に、利用者さんが選んだ目と口を置いていきます。目隠しをしているので、仲間の誘導が頼りです。「もっと右、上」など、真剣に誘導が始まります。どれも同じ顔にはならず、特徴のある織り姫と彦星が出来ました。

 次は、天の川に星を付けて行きます。まず、星に顔を作ります。目や口を貼ったり、ペンで書き込んだり、何とも愉快な顔がたくさんできました。シールが剥がれにくい時は「手伝ってカード」を挙げて助けを求めます。出来上がった星を貼っていったのですが、スペースが足りません。みんなで「手伝ってカード」を挙げて、「困った、手伝ってください」というと、新しい空が出されて継ぎ足されました。力を合わせて頼めば、願いはかなうのです!

 すべての星を貼り付けました。そして、七夕の歌を歌いました。2番まで知っておられる利用者さんがいてびっくりです。

 来週は祇園祭、きっと梅雨も明けて、暑い夏空がやってくるでしょう。

以下、学生の感想です。

「今回は新しくプロジェクトに参加することになった学生二人も見学という形で参加してくれました。

今回の訪問では絵本二冊の読み合わせ、彦星と織姫の福笑い、お星さまの顔作り、たなばたさまの合唱を行いました。

今回新たなアイテムとして「手伝ってカード」を持っていき、何か困ったことがあった時にそのカードをあげてもらうようにしました。

このカードを使用することで困ったことがあった時に声を発することなく、助けを求めることができます。

実際に使用してみて、カードを積極的に使う方もいればそうでない方もいました。

コミュニケーションを得意とする方もいればそうでない方もおられるので、全員が簡単かつ積極的にコミュニケーションをとることができるような方法を考えていけたらいいなと思います。」(W.K.)

「今回の加音では織姫と彦星の福笑いや星の表情作りなどを行いました。

福笑いでは、いつも積極的に発言している人達ばかりの指示になってしまい、他の利用者さんは学生が声をかけるまで発言をしなかったためもう少しみんなで指示提示できるように工夫できるように対策する必要があると思いました。」(N.K.)

7/1 「失語症サロン」開催

2023年7月4日

7月1日(土)、光華女子大学太子堂で「失語症サロン」を開催しました。

 今回は、「若い失語症者の集い」との合同開催となり、多くの参加者が来られました。また、失語症支援者や学外の言語聴覚士さんもご参加くださり、車いすの方もおられましたが、大きなトラブルもなく終えることが出来ました。

 参加してくださった当事者の方は16名でした。遠くは愛媛県からのご参加もありました。普段、所属しておられる活動拠点も様々です。

 大きな輪になっての自己紹介では、あらかじめ話す内容をかいてこられている方、その場で頑張って話される方など、思い思いの言葉で自分のことを伝えられました。

 学生主導のゲームは、3つのグループに分かれて行われました。まずジェスチャーゲームです。学生のコミカルなジェスチャーに笑いがはじけます。そして、織り姫・彦星の福笑い。目隠しをした当事者の方が、グループメンバーの「右、もうちょっと上」などの声掛けに従って、目や口を置いていきます。変顔になって大笑いでした。

 合唱では、タンバリンや鈴などを鳴らしながら歌います。当事者のお一人が三線を弾いてくださいました。最後に「世界に一つだけの花」をみんなで大合唱しました。

 最後に、短冊にそれぞれの願いを書いて笹につるしました。写真を撮ったり、これからのことを話したり、当事者の方にとって、良い交流の場が提供できたのではないかと思います。

 そして、今回は準備段階からKBS京都の取材が入りました。下位の終わりに当事者の方や学生がインタビューを受けていました。

 これを機会に、少しでも失語症のことを分かってもらえたら、本当にうれしいと思います。

6/12 絵本の読み合わせ @「加音」

2023年7月4日

2023年6月12日(月)、いつものように「加音」さんを訪問しました。利用者さんも私たちの名前を憶えていて下さり、待っていてくださるのが分かります。

 さっそく、いつもの絵本「どんなかお こんなかお」を読み合わせながら、表情を作っていきます。みなさん、とても上手にできるようになられました。

 それから、新しい絵本「へんしん トンネル」を読み合わせました。トンネルをくぐると変身するのです。例えば、鶏が「にわ にわ にわ」と言いながらトンネルに入ると、出てきた時はワニになっているのです。英語のYが「わい わい わい」と言いながらトンネルに入ると、そうです、出てくるときは「いわ いわ いわ」と言って、岩が歩いて出てきます。大盛り上がりでした。

 その次は、2コマ情景画を見ながら、用意された表情イラストを使って、登場人物の気持ちを推測します。気持ちの変化で表情も変わりますね。

 そして、かえるの顔を作っていきます。用意された目や口を貼りつけて、色々な表情のかえるが出来ました。笑っているかえる、泣いているかえる、怒っているかえる、エイリアンかえるもいました。出来上がったら、かえるの歌を歌いながら、「池」に貼っていきました。いろいろなかえるが集う池が出来上がりました。

 最後に「かおかお どんなかお」を読み合わせながら、絵本に出てきた顔と同じ表情の顔を探しました。身を乗り出して楽しんでおられました。

5/15 絵本の読み合わせ@「加音」

2023年5月31日

5月15日 加音を訪問しました。学生3名と教員2名です。

内容:①絵本読み合わせ

   ②2コマ漫画の理解

   ③歌 こいのぼり

以下は学生の感想です。

N.K.)

今回は鯉のぼりの歌と絵本と2コマ漫画を行いました。

新しい絵本「おしくらまんじゅう」を読み合わせた時、ほとんどの利用者さんが表情豊かでした。しかし、残念なことに、まだ感情と言葉のリンクが上手くいってない方もあるようでした。

また、2コマ漫画では利用者さんの推力が前回よりも高くなっていて、色々は話が飛び出し、大笑いでした。

W.Y.)

今回の加音では、絵本の読み聞かせをしたり一緒に歌を歌ったりなどとても楽しかったです。

新しい絵本を読んだ時も皆さん一緒に盛り上がってくれて嬉しかったです。

皆さん歌が上手で次歌う歌もまた会えるのも楽しみです!!

W.K.)

今回は絵本の読み聞かせのほかに2コマ漫画から状況を考える推理ゲームや童謡「こいのぼり」を歌いました。

皆さんが自発的に手振りや身振りを行ってくださったり、自ら発言をしてくださったりしてくださいました。

しかし、発言する方に偏りが出てしまうなどといった問題点があったので次回訪問時には全員が発言できる状況作りをしようと思いました。