2019年度 コミュニケーション支援プロジェクト

高次脳機能障害者支援施設つむぎを訪問しました

2019年12月20日

「高次脳機能障害者支援施設つむぎ」を訪問し、利用者の方にレクリエーション(①リズムゲーム ②後だしじゃんけん ③クリスマスソングを歌う)を提供しました。

以下は、参加した学生の感想です。

 

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今回、2度目のつむぎ訪問でしたが、覚えてくださっている参加者の方々もおられたので、嬉しかったです。

休憩時間のフリートークでは、お正月やクリスマスにまつわる思い出をお聞きし、とても話が盛り上がり、楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

ゲームでは、全体を通して楽しんでいただけた様子でしたが、反省点がいくつかありました。

特に、クリスマスソングを歌うレクリエーションでは、「あわてんぼうのサンタクロース」を準備していましたが、

参加者の方々からは、『きよしこの夜』や『スキー』、『ジングルベル』などの曲のリクエストが多く、急遽、携帯から曲を探し、

歌詞なしで歌うというかたちになったため、参加者の方々に存分に楽しんでいただけなかったのではないかと思います。

 

今後は、事前にインターネットで調べたり、先生に伺うなどして、参加者の好みを把握し、曲選択やゲームについて相談したうえで十分に準備できるよう努めたいと思います。

 

 

 

第3回失語症サロン「おこしやす」を開催しました

2019年12月14日

失語症サロン「おこしやす」を1214日(土)(午後1時30分~3時30分)に本大学慈光館太子堂で第3回目を開催しました。
今回は12月と言うこともあり、クリスマス会も兼ねて行いました。
参加者には失語症当事者、付き添いの人、学生全員、500円くらいのプレゼントを持参してもらいました。

当日は11人の失語症当事者の方(+5人の同伴者)が参加し、自己紹介や近況報告を行い、後半ではゲームと懇談が行われました。
最後はプレゼント交換を実施しました。ゲームは本学学生2回生が失語症の方に合わせて作ったもので、リズム呼称ゲームとビンゴを行いました。
ゲームは盛況で参加者は歓声をあげて楽しんでおられました。

 

以下、長くなりますが、3回生の学生からの感想文です。

 

今回は、クリスマスが近いのでプレゼント交換を行いました。参加者の方々が楽しそうにしてくれて嬉しかったです。ミニゲームも各グループで楽しみながらやることが出来て良かったです。 参加者の方々が、楽しそうにしている姿を見ることができ、みんなでゲームを考えてよかったです。(HE

 

今回の「おこしやす」にも、たくさんの方にご来場いただきました。リズム呼称ゲームでは、お母さんと娘さんが、お父さん(当事者の方)に何度もパスをされていて、「また!?」という表情をされるたびに、グループ全体が笑顔に包まれていました。他の参加者の方も、私たち学生にも順番が回るようにご配慮くださり、とても温かい雰囲気でした。
ビンゴでは、勝つためにグループ全員が一つになりました。その結果、上位に入ることができ、全員で喜びました。1期生の先輩が頑張られている様子もみることができ、励みになりました。ありがとうございました。(AH

 

今回は、初めてクリスマス会に参加し、とっても楽しかったです。ゲストの方とグループになって冬やクリスマス、お正月など季節に因んだリズムゲームや、ビンゴゲームの他、歌を歌いながらプレゼント交換もして、心の底から笑い合い楽しむことができ、とても贅沢なひと時でした。1つ残念だったのが、時間の関係でゲストの方が奏でて下さる、ハーモニカの演奏が聴けなかったことです。次の失語症では、またあの綺麗な音色が聴けることを楽しみにしています。(HY)

 

今回3回目はとても沢山の方に来ていただいて良かったです。最近の授業の課題でもあったように失語症の人に説明するときには簡単かつ、必要ない言葉は抜いて話すことが大切という事を今回のゲーム説明の時に改めてわかりました。まだまだ自分の説明力が足りてないと思ったので分かりやすく説明して、進行の仕方も工夫して行きたいと思いました。お互いに近況報告し合いだんだん皆さんのことを知ることができるようになってきて、この会が毎回楽しみです。みんなで冬の歌を歌いながらのプレゼント交換はとても盛り上がって楽しかったです。(YM

 

今回はクリスマスも近いということで、クリスマスツリーを飾ったり、プレゼント交換をしたりとクリスマスらしいことをしました。ゲームではビンゴゲームが特に盛り上がったように思います。当事者の方ともたくさんお話しでき良い時間でした。プレゼント交換も自分になにが回ってくるかドキドキで皆で、きよしこの夜を歌いながらプレゼントを回しました。とても楽しかったし、当事者の方も楽しまれていたので良かったです。次の失語症サロンも楽しくできたらなと思います。(KJ

 

今回行ったゲームの中で、リズムゲームの時は、当事者の方が、やり方を理解していない状態だったので説明したのですが、説明するのに手こずってしまい数回説明してしまったので、失語症の方に説明をする難しさを感じました。ビンゴゲームでは、当事者の方に語想起してもらい、出てこない場合には学生がヒントを出しながら行っていました。時期に合ったカテゴリーにすると共有できてお話しも盛り上がり、たくさんコミュニケーションがとれるので、カテゴリー選びも大切だと思いました。当事者の方に楽しんで頂けたと思うので、良かったです。(YA)

 

加音 西京極作業所を訪問しました

2019年12月13日

加音 西京極作業所を訪問し、作業所の活動をご紹介いただいた後、3名の利用者様をご紹介いただき、言葉を増やしたいというご希望に沿って、絵本の読み聞かせを行いました。

以下は参加学生からのコメントです。

 

(学生1)

加音に訪問させていただいて、当事者の方のお話しを聞き、自分の言いたいことが言えない、表現できないということがどれだけ辛いか、絵を見て実感しました。
松田先生がST(言語聴覚士)としてできることを提案していた時に、私もお手伝いしたいと強く感じました。私はまだまだ未熟なので、松田先生に教わって少しでも力になりたいと思いました。

 

(学生2)
今回初めて自閉症やアスペルガーの方とお会いしました。
印象に残っていることは、PECS(※1))というコミュニケーション方法では、ニュアンスの面でははっきり好き、嫌いと表現するのが難しいということです。
その点において、形や色で表現することもできると知り、いろいろな伝達手段があるのだなぁと思いました。
また、コミュニケーションに困っている人がたくさんいると聞いて、これから加音に訪問させていただくに当たってたくさんお話ししたり、話す機会を自分から積極的に作りたいと思いました。

 

※1 PECSとは、Picture Exchange Communication System(絵カード交換式コミュニケーションシステム)の略で自閉症の方やコミュニケーションに課題を持つ方が自発的なコミュニケーションが取れるよう、カードを使って教えていくもの。

高次脳機能障害者支援施設つむぎを訪問しました

2019年10月18日

高次脳機能障害者支援施設つむぎを訪問し、レクリエーションをしました。

【レクリエーション】

・リズムゲーム

・イントロクイズ

・すごろく体操

 

リズムゲームでは、まずジャンルを決めます。
例えば、食べ物がお題なら、食べ物の時は手を2回叩き、そのお題以外の時は胸で手をクロスにします。
瞬時に判断しなければならないため、とても難しかったです。

イントロクイズは、曲のイントロを流し、誰の何という曲かを当てるゲームです。
「歌えるけど曲名を忘れた」という意見がたくさん出ましたが、
皆さんが口ずさんで歌ってくださり、とても盛り上がりました。

すごろく体操は、すごろくの項目がいろいろな種類の体操になっているものです。
身体を動かすので、みんなでワイワイ楽しくできました。

 

どのゲームも盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。

こちらの施設には何度か来ているので、私たちのことを覚えていてくださる方もいて、嬉しかったです。

次の訪問でも、皆さんにまたお会いできるのが楽しみです。

第2回失語症サロン「おこしやす」を開催しました

2019年9月28日

失語症サロン「おこしやす」を9月28日(土)(午後1時30分~3時30分)に本大学慈光館太子堂で第2回目を開催しました。
失語症の方は言葉の不自由さから、他の人とコミュニケーションを行う機会が多くありません。
このため、このサロンではコミュニケーションを楽しむ場を提供したいと思い、企画しました。

 

当日は7人の失語症当事者の方(+1人の同伴者)が参加し、自己紹介や近況報告を行い、後半ではゲームと懇談が行われました。
ゲームは本学学生が失語症の方に合わせて作ったもので、ジェスチャーゲームと身体部位の指さしを行いました。
ジェスチャーゲームは,なかなか目標語があてられなかったのですが、学生と当事者は歓声を上げて楽しんでいました。
近況報告では,当事者の方の失語症にまつわるエピソード、夏休みの旅行や趣味などを述べてもらいました。
最後は当事者の左手によるハーモニカ演奏とアカペラを聴き、「ふるさと」を合唱しました。
2時間という短い時間でしたが、当事者の方と学生は楽しいサロンを共有できたと思います。

 

以下に参加した2人の学生の感想文を掲載します。

 

失語症サロンは2回目の参加でしたが、今回はゲームを企画する側だったのでとても緊張しました。ゲームの説明の際に、内容は理解しているつもりでも、いざ皆さんの前で説明するとなるとあやふやになってしまい、声も小さくなりがちでした。次からは、ゲーム内容を紙にきちんと整理したり、声についても意識を常に持って気をつけていきたいです。
ジェスチャーゲームでは、ジェスチャーが得意な方とそうではない方に別れたので、ルールについてももう少し、難しい方にはこのようにしてもらうといったことを決めた方が良かったのかなと感じました。次にゲームを企画するときは、今回のことも踏まえて、より楽しめるゲームを企画していきたいです。(2回生HU

 

 

ジェスチャーゲームでは、皆さんルールは分かっているのについつい声で説明してしまう人が多かったです。ジェスチャーが思い浮かばない場合は、形や他のヒントを出したりして,そこそこの難易度になってよかったかなと思いました。
たまたまグループが重度の人と軽度な人で別れてしまい、もう片方のグループではジェスチャーを学生がやり、それが何かを当てるというものに急遽変更してくださいました。
お題の絵カードがもう片方のグループの方が難しいものが多かったようで、そのあたりも配慮しなければならないと感じました。
グループ分けの時に、重症度と普段一緒にいる人とはグループを分けるなどの配慮が必要だったと感じました。
グループに分けるなら重めの人、軽めの人で企画内容を少し変えられるように事前に準備しておいた方が良いと思いました。
最近あったことなどを話す場面では、話しているうちに内容がずれて話が長くなる方が何名かおられました。終わりが見えない中で話しておられるのか、本人さんの中ではゴールがあるのか気になりました。
企画のルール説明で、ルールを端的に伝える方法を考えていなかったため、説明がややこしくなってしまったので、次回はもっと簡単に伝えられるような工夫を考えようと思います。次回までに何度も参加してくださる方の名前と顔は一致させておかなければならないと思いました。
学生が考えた企画の最中に、笑顔を見せてくださってとても嬉しかったです。12月にはクリスマス会をしたいです。(2回生MY)